WEEKEND LOVERS’13(The Birthday×MANNISH BOYS、opening act: Heavenstamp) @ 新木場STUDIO COAST

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WEEKEND LOVERS’13(The Birthday×MANNISH BOYS、opening act: Heavenstamp) @ 新木場STUDIO COAST - HeavenstampHeavenstamp
遡ること2002年にROSSO & LOSALIOS presents で始まったイベントWEEKEND LOVERS。ロックンロール・ラヴァーに愛されて、今年、The Birthday & MANNISH BOYS presentsで5年ぶりに開催と相成った。本日は、即完売となった5月2日のZEPP TOKYO公演の追加公演であり、ツアーファイナル。まず、なんとThe BirthdayのチバユウスケとMANNISH BOYSの斉藤和義が前説! 初っ端からインパクトあり過ぎるけど、オープニングアクトのHeavenstampは大丈夫か!? と思いきや、そんな心配は杞憂に終わった。紅一点Sally♯Cinnamonの伸びやかな歌声と、ポップでエッジィな曲の数々。猛者たちのライブを待ちかねるオーディエンスからも、温かな拍手を浴びていた。なお、バンドにはMaseeeta(ex. BEAT CRUSADERS/ex. NATSUMEN)が加入したばかり。これからも楽しみだ。

WEEKEND LOVERS’13(The Birthday×MANNISH BOYS、opening act: Heavenstamp) @ 新木場STUDIO COAST - The BirthdayThe Birthday
さあ、いよいよThe Birthdayの出番である。MANNISH BOYSの中村達也と、MANNISH BOYSに参加している堀江博久が現れ、中村が「楽しみ尽くすぜ、あほんだら!」と笑顔で煽ると、先攻のThe Birthdayがオン・ステージ。チバが“涙がこぼれそう”のイントロをつま弾くと、もう興奮を抑えきれない満員のオーディエンス。そして「WEEKEND LOVERS最終日!」というチバの叫びから、演奏へ雪崩れ込む。さらに“Buddy”では、まるでWEEKEND LOVERSのことを指すようにオーディエンスが「パーティがまた始まる!」と声を揃える。そんなパーティ・ムードのまま、“カレンダーガール”ではハンドクラップが起こり、チバがハルキにタンバリンを手渡し盛り上げていた。

凄味ある歌声、空気を裂くギター、屋台骨を支えるリズム。全てが一体となった時に生まれる、すこぶるスリリングな彼らのアンサンブルは、気持ちよさしかない。さらに、イントロから歓声があがった“狂っちゃいないぜ”などでは、思いっきりロマンティックに酔わせていく。The Birthday単体だけでも最強なのに、WEEKEND LOVERSというイベントと化学変化を起こして、さらに突き抜けたパフォーマンスになっていることを実感した。その象徴的な場面が、終盤に訪れる。チバがおもむろに口を開くと、こう言ったのだ。 「今日、ちょっと、スペシャルゲスト……堀江博久、ホリヒロ!」。こんな略し方をする人を初めて見たのはさて置いて(笑)、堀江がピアノで参加した5人編成で“Red Eye”が披露されたのだ。これが、ジャジーでめちゃめちゃカッコいい! チバのブルースハープや、全員の楽器の見せ場もあり、ステージもフロアも誰もが音そのものを楽しんでいる様子に、これこそロックンロール・パーティ!と感動した。さらに、チバが高々とギターを掲げてはじまった“READY STEADY GO”、ノリノリでコール&レスポンスを巻き起こした“ローリン”と畳み掛け「次は、マママママママ、ママーマのマニッシュ ボーイズ!」と、最後の最後までゴキゲンに突っ走った。

WEEKEND LOVERS’13(The Birthday×MANNISH BOYS、opening act: Heavenstamp) @ 新木場STUDIO COAST - MANNISH BOYSMANNISH BOYS
そして、後攻はMANISH BOYS。今度は「I❤宮島」を書かれたTシャツを着てミヤジマン(もとい、The Birthdayのクハラカズユキ)が登場。「正直さみしいです、来年もやりたいです! みなさんのお力添えが必要なので、流行りのTwitterとかで呟いて下さい(笑)」という呼びかけから、でっかいバッグドロップと共に、斉藤和義と中村達也が現れる。そして始まったのは、「ママママニッシュボーイズ!」でお馴染みの“MANNISH BOYSのテーマ”。ドラムセットがやや横向きにセッティングされているため、はっきり中村達也の叩いている姿が見えるのだけれど、何を叩いても、揺るがぬ力強さと、正確なのにヒリヒリするプレイの魅力は不変。また、ずっとヴォーカル用のマイクスタンドの調子が悪そうで、払いのけたり引き寄せていたりしていたのだが、“Mach Venus”を終えてドラム用のマイクを掴み、「アー、ユー、ハッピー!?」と叫んだ瞬間は、神がかったカッコよさだった! 斉藤和義も、いつも通りの飄々とした様子で、ヤバいロックンロールを奏でていくものだから、攻撃性が一層際立って見える。そんな二人が並ぶと、凄い存在感。バトルのようでいて、がっぷり組み合ってる感じもする、本当に特殊で特別なユニットだと思う。しかも、二人ともめちゃめちゃ楽しそう。中村が「殺すぞてめえら、バースデイだろうが何だろうが相手になるぞ!」と叫んだ直後に「……大ファンでーす」なんておどけたかと思えば、斉藤も「チバくんを前説に遂に呼んでやったぜ……へへへへ」と笑う。すこぶるチャーミングだ。

WEEKEND LOVERS’13(The Birthday×MANNISH BOYS、opening act: Heavenstamp) @ 新木場STUDIO COAST
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後半は、堀江を呼び込んで3人編成に。堀江はキーボードだけではなくベースもプレイし、MANNISH BOYSにさらなる深みを与えていた。かと思いきや、堀江がかの“What a wonderful world”を奏でると、斉藤と中村が手を取り合ってダンスするという悪ノリも加速(笑)。そして、お楽しみはこの後に訪れた。斉藤が「すげえ飲んだよ。いつも最後までいたのがチバとキュウちゃん」というツアーの思い出話に続いて披露されたのは、何とThe Birthdayの“涙がこぼれそう”のカヴァー! オーディエンスを興奮の坩堝へと落とし込み、最後は再び“MANISH BOYSのテーマ”で締め括った。

WEEKEND LOVERS’13(The Birthday×MANNISH BOYS、opening act: Heavenstamp) @ 新木場STUDIO COAST
すぐさま沸き起こるアンコール。 斉藤が「みんなのうたの時間だよ!」と言いウクレレを抱え、 中村が立ちドラムで“ざまみふぁそらしど”へ。ほんわか盛り上がったところで、斉藤が「みなさんお待ちかねのデンジャータイム(笑)」と思わせぶりな一言。そして、The BirhdayがいつもオープニングSEに使っているThe Crestの“Sixteen Candles”を生演奏し始める! すると、スタッフがわさわさ機材を並べだす!! そして斉藤のメンバー紹介でThe Birthdayのメンバーが登場!!!  もう、サプライズだらけで瞬きができない。堀江も含めた7人がずらりとステージに並び、ツインドラムのトリプルギターとなり、目にも耳にも圧巻だ。チバは“MANISH BOYSのテーマ”にのせ、Heavenstamp、The Birthday、MANISH BOYS、今日はいないけど(各地でDJで参加した)村上淳の名前を挙げ「WE ARE WEEKEND LOVERS!」と自己紹介。そして「最後は、この一ヶ月弱の間に作った曲をやります」と、全員でスペシャル・ブランニュー・ソングを披露したのだ!  豪華なメンバーが演奏しているというだけではなく、切ないメロディの壮大なめちゃめちゃいい曲。これは音源化を希望したい! というか、来年もWEEKEND LOVERSをやって欲しい! 週の初めが週末に塗り替わった、楽しくてカッコよくて、ロックンロールに感謝が募りっぱなしの夜だった。(高橋美穂)

Heavenstamp
1. Hype
2. I don't wanna die
3. α
4. Magic
5. Stand by you
6. Waterfall

The Birthday
1. 涙がこぼれそう
2. Buddy
3. 2秒
4. カレンダーガール
5. あの娘のスーツケース
6. SATURDAY NIGHT KILLER KISS
7. 狂っちゃいないぜ
8. ALRIGHT
9. Red Eye
10. READY STEADY GO
11. ローリン

MANNISH BOYS
1. MANNISH BOYSのテーマ
2. CRAZY NURSE
3. Mach Venus
4. 猿の惑星
5. Dark is easy
6. 黒塗りのセダン
7. 天使とサボテン
8. DIRTY BUNNY
9. Oh Amy
10. LOVE&LOVE
11. 涙がこぼれそう(The Birthdayカバー)
12. あいされたいやつらのひとりごと
13. MANNISH BOYSのテーマ
En1. ざまみふぁそらしど
En2. セッション
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