BIGMAMA@赤坂BLITZ

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BIGMAMA@赤坂BLITZ - pics by azusa takadapics by azusa takada
今年7月の「秘密とルーシー」、そして9月の「#DIV/0!」という2枚のシングル名を冠した今宵の『2011 BIGMAMA 秋のワンマンツアー「秘密×ルーシー×GhostWriter÷0=?」』ファイナル。東京での久々のワンマンが純粋に楽しみでありつつ、タイトルの“=?”の部分が妙に気になって、随分と早めに赤坂にアライバルしてしまった筆者である(既にBIGMAMAの術中にハマってる?笑)。「そういえば、昨年2月の『and yet, it moves』ツアー・ファイナルもここだったなあ」なんて懐かしく思い出しつつ。

定刻の18時を少し回った頃、場内の暗転と同時に大歓声が湧き上がる(チョー満員!)。新しいDVD『~母と行く、魅惑の映像世界の旅~』のジャケットと同デザインのドロップがゆっくりと上がって、メンバーがオンステージ。興奮を落ち着かせるように、ボーカルの金井はアンプ上のドリンクをひと口飲んで、メンバー全員でドラム*セットに向き合って気持ちを固め、一気呵成に“GhostWriter”へ!
フラッシュ・ライトが明滅し、ドラムス・リアドは真横にセットしたシンバルを何度も激しく打ち鳴らす(すげぇダイナミック!)。立て続けの“CPX”でBLITZの狂騒はさらに高まり、みんなが一斉に飛び上がってフロア一面が揺れる!揺れる!
さらに“荒狂曲“シンセカイ””では盛大なハンドクラップも湧き上がり(ギター・柿沼とヴァイオリン・真緒のツイン・リードもバッチリ!)、それでも攻勢の手を緩めないBIGMAMA、矢継ぎ早に“Lucy”→“Lovescape”→“走れエロス”と連続投下。もうアガりたい放題にアガるオーディエンスに金井が語りかける――「東京のみなさん、お久しぶりです! きっと日曜日だからいろんな娯楽があったなか、合コンとかもあっただろうけど(笑)、ライヴハウスを選んで遊びに来てくれてありがとう!」。ひと言ひと言に大きな声援が投げ返され(「リアド、イケメーン!」との声も・笑)、早くもBLITZの一体感は最高潮である。何しろフロアとステージがとても近くて、両者の親密な絆が目に見えるようだった。

中盤には「来月、大阪と名古屋で古い曲縛りのイベント(『We Don't Need a Time Machine" Day1 since 2006~2007"/"Day2 since 2008~2009"』)をやるんですけど、そっから何曲か――」と、まずは“Moo”、そして「いちばん古い『SHORT
FILMS』っていうミニ・アルバムから……」と“Look at me”が披露され、古くからのファンも感無量の展開に。その後、「こっから先は、ちょっと新しいもので」と、最新シングル曲“#DIV/0!”をプレイ。すると、ステージ・バックの電飾に「9、8、7、6……」とカウントダウンが進行。数字の減少と反比例するように熱狂値はみるみる高まり、遂には真っ白にバーストするような圧倒的クライマックスに! 改めて、この曲のロック・カタルシスは破格だ。

この夜は、たびたび金井がファンに感謝の言葉を届けていたのも印象的。例えば……「他の人に誇れるものなんて何ひとつなかったんだけど、バンドのメンバーと、周りのスタッフと、集まってくれたみなさんが僕の誇りです。ホントにありがとうございます。元がすごい薄っぺらくてカラッポなぶん、中身を埋めてもらってるんだなって、すごい感謝してます」。言葉にするとヤボだけど、この“感謝の気持ち”がBIGMAMA躍進の最大要因のひとつであって、だからこそ、アイデアを尽くしたサービス精神過剰なアクションでファンの気持ちに応え、自分たちの気持ちに120%応えてくれる親友のような存在としてBIGMAMA愛はさらに膨張と、両者の間には理想的な相思相愛関係が生まれているのだった。そして、「そんなみんなに一個だけ発表があって……」と、遂に“=?”の明かされる瞬間が!?
「来年1月に、新しいアルバムが出ます!」。その言葉にフロアから割れんばかりの「ウォーー!!」が!
「あと俺が歌詞書くだけなんで、延期したら書けなかったんだなと思ってください」と笑っていた金井だが、別の場面では「気持ち的に、最後の一枚のつもりで作ってて。すごく正直な、ピュアなものを作ってます。楽しみにしててください!」とも語り、次回作への並々ならぬ意気込みと自信を感じさせた。

本編最後には、「今、自分たちにとっていちばん大切な曲を歌わせてください!」とアコースティック・ギターに持ち替えた金井が語って、その次回作(『君がまたブラウスのボタンを留めるまで』ってタイトルだそうです。意味深っ!)に収録予定の新作も披露。どっかりしたミドルのリズムと、「ウォーオオオ!」という雄大なサビメロが実に印象的で、青春真っただ中の“あの感じ”を凝縮したような、BIGMAMAの新たなアンセムと言えるナンバーだ。さっそくフロアも大合唱に湧き、それにも飽き足らないオーディエンスはアンコール、そしてWアンコールまで要求。「このツアー、他の場所でWアンコールやってないんで、内緒にしといてください!」と断って(書いちゃってゴメン!笑)、“the cookie crumbles”で今一度絶頂へ!
総じて、過去最高傑作に向けて英気漲るBIGMAMAの今が存分に伝わる、そして新しい始まりのようでもあるツアー・ファイナルだった。(奥村明裕)

セットリスト
01. GhostWriter
02. CPX
03. 荒狂曲“シンセカイ”
04. Lucy
05. Lovescape
06. 走れエロス
07. ツルギが無い
-MC-
08. Moo
09. Look at me
10. Gum Eraser
11. Dowsing For The Future
12. Roll It Over
-MC-
13. #DIV/0!
14. かくれんぼ
15. I'm Standing on the Scaffold
-MC-
16. I Don't Need a Time Machine
17. Neverland
18. 秘密
19. until the blouse is buttoned up(新曲)

En1
Paper-craft
HAPPY SUNDAY

En2
the cookie crumbles
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