ライブレポート

2008.06.28 エレファントカシマシ @ 日比谷野外大音楽堂

エレファントカシマシエレファントカシマシエレファントカシマシ、毎年恒例19年目の日比谷野外大音楽堂でのライブは、苦悩も、悲哀も、惨めさも、涙も、優しさも、笑顔も、勝利も、輝きも、そして未来も――すべてを包括した、素晴らしいライブだった。エレファントカシマシが生み出してきた数々の名曲たち(しかも、最高のセットリスト。7月12日(土)にも大阪城野外音楽堂公演もあるので、ここでは触れられないのですが…)が、「これが俺たちの歩んできた道だ!」と言わんばかりに堂々とかき鳴らされ、オーディエンスを圧倒した。

最初にメンバーがステージに現れた時、歓声とともに驚きの声も混ったのだが、それは石君の坊主頭が赤く染まっていたからだ。一昨日くらいに染めたらしい。この野音ライブへの気合いを込めてのことだろう。

本日は最新アルバムでもプロデュースを務めている蔦谷好位置のキーボードを加えた5人編成。宮本は一曲一曲、その歌を作った時のエピソードや、何をうたった歌なのかという解説を加えながら演奏していく。そこにあるのは、真っ直ぐに伝えたいという想いだけだ。シングル『俺たちの明日』のリリースから始まったエレファントカシマシ、再びの猛攻撃で、今のエレカシは戦闘態勢万全。あとは勝利のために突き進むだけという状況の中で、過去の楽曲はその当時の自分たちと対峙しながら歌い、新しい楽曲はその先の輝きを見据えながら歌う。だからこそ、「明るい目をして生きていこうぜ!」「また、みんなででっかい事やろうぜ!」「明日に向かっていくために昨日にさよならしましょう」といった、今だから言える前向きな宮本の言葉が本当に心を揺さぶるものとして響いてくる。その気持ちは外へ外へと広がりを見せ、聴く者の心を開いてくれる力が漲っていた。

アンコールも含めて全28曲、約3時間。ライブの定番曲と言われる楽曲はやらなかったけど、それでも最強のライブだった。ラストはエレカシの未来を指し示してくれる期待の新曲で締め括られた。新しい季節へと向かった彼らをこの目で観ていたら、不思議と明日への活力が湧いてきた。(阿部英理子)


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