心響(HIBIKI)sound museum VOL.1@ 新木場スタジオコースト

VINTAGE ROCKと残響RECORDが共同開催する、twitter発のイベント。それが、この『心響(HIBIKI)sound museum VOL.1』であり、スタートから終演まで参加させていただきましたが、はっきり申し上げて、もう書くことがありません。
まず、イベントの成り立ちそのものは、リアルタイムで、私のブログで何度もネタにしたし。
今、数えたら、3回でした。これ。↓
http://ro69.jp/blog/hyogo/32797
http://ro69.jp/blog/hyogo/32838
http://ro69.jp/blog/hyogo/32973

で、当日の模様は、昨日、現場から何度もブログでアップしたし。
こっちは全部で9回でした。これ。↓
http://ro69.jp/blog/hyogo/ymd:20100505

ね? どうしよう。とりあえず、すべての出演者を書いてみれば、何か始まるかもしれない。書いてみよう。

1st STAGE:sleepy.ab/People In The Box/Buffalo Daughter/長田進 with GRAPEVINE/雅-MIYAVI-/TRICERATOPS/te'
2nd STAGE:HINTO/Luminous Orange/cinema staff/ohbijou/mudy on the 昨晩/LOSTAGE

という、全部で13組。2ステージ制で、1st STAGEはコーストの中の、あのでかいステージ。2ndステージは、外にある、プレハブというかテントみたいな、ライブハウス・サイズのステージです。その2つで、交互に演奏が始まる構成でした。つまり、その気になれば、全部観られるってことです。とりあえず私も、演奏時間の全部を観たわけではないですが、「一目も観なかった」っていうアクトはないように動きました。
いや。観てないのも結構あるわ。2nd STAGE、そのくらいのキャパなので、ほとんどのバンドがあっという間に満員で入れなくなり、外で音だけ聴いた、というのが結構ありました。っていうか、ほとんどそうかも。ちゃんと中で観れたの、トップのHINTOだけかもしれません。

そう、そのHINTOが、この日の目玉のひとつだった。本番まで明かされていなかったけど、昨日ブログやニュースでお伝えしたように、このバンド、スパルタローカルズの安部コウセイと伊東真一の新バンドなのです。ただ、明かされていなかったわりに、一部で噂になっていたようで、始まる15分くらい前にのぞいたら、既に、ほぼ満員のファンが待っていた。なんだ。
でも、プレイは「なんだ」じゃなかった。「ひんやりした音」の伊東真一のギターも、ごつんごつん壁にぶち当たりながら前に進むみたいな安部コウセイのメロディも、スパルタの頃から聴いていた「あの感じ」ではあるんだけど、いずれもぐっと風通しがよく、開放的になった気がする。あと、リズム隊、いい。元HIGH VOLTAGEで、アナログフィッシュのサポートを務めた名ドラマー、ビッツくん(この人はメンバー)と、SCARLETのベーシスト、タバサ(この人はサポートらしい)。リズムがほんとに多彩で、昨日ブログにも書いたけど、最後の曲なんてまるでカリプソみたいだった。たった4曲だったけど、とても可能性を感じたステージでした。

以上、HINTOは初ライブだったので、ちゃんと書きましたが、このように1アクトずつ書くと死ぬほど長くなるので、イベントしてどうだったか、ざっくりまとめますね。
まず、VINTAGE ROCKと残響RECORDのイベントだったので、どのバンドがどっちなのか、せっかくだから分類しておきます。ちなみに、VINTAGE ROCKはイベンターでありプロモーターでありライブ制作会社、残響RECORDはレーベル兼マネージメント・オフィスです。なので、両方にまたがっているバンドもいます。

VINTAGE ROCK関係:sleepy.ab/ HINTO
残響RECORD関係:te' /Luminous Orange/cinema staff/mudy on the 昨晩
両方に関係あるバンド:People In The Box
どっちも関係ないバンド:Buffalo Daughter/長田進 with GRAPEVINE/雅-MIYAVI-/TRICERATOPS/ohbijou/LOSTAGE

この3つの混ざり方が、なんというか、とてもよかった。特に、どっちも関係ないバンド。関係ないんだけど、どっちのバンドにも、なんか通底している。バインやトライセラみたいな、J-ROCKシーンで長年闘ってきたベテランも、雅みたいないわゆるV系から出てきた人も、実際に観ると、さっきまでBuffalo Daughterが立っていたり、このあとにte’が上がったりするステージに、驚くほど自然になじんでいた。逆も言える。トライセラの次にte’が出てきて、一部メンバー酔っぱらいつつ大暴れしても何の違和感もない、そういうイベントだった。
ただし、それは「なんでもありだよね」とか「どんな音楽性であっても、面白ければいいよね」とか、そういうよさではなかった。そういう「バラバラなものが混じっている」みたいな面白さじゃなくて、ちゃんとどこかで通じている、どこかが通じている、そんな面白さだった。
数組はこっちからオファーしたけど、基本的には、twitter上で、このイベントの打合せをやっていく過程で、出たいって名乗り出ててくれたバンドがほとんどだ、と、主催者は言っていた。つまり、「どこかで通じているメンツにしようね」とかそんなことを考えてブッキングしたわけではないと思う。ただ、たまたま、こうなったんだと思う。その「たまたまこうなり方」が、なんか、とても健康的だなあ、と思いました。

なお、1年前に、同じようにVINTAGE ROCKと残響によるイベントが、ここコーストであったけど、あの第2回ではなかったようです。「VOL.1」って付いているし。で、そう付いているんだから、「2」もやってほしいと思います。(兵庫慎司)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする