ライブレポート

2009.11.08 音速ライン @ 渋谷O-EAST

音速ライン主催の恒例イベント『ビール☆ナイト 2009~スージューケーオツ~』が今年もO-EASTにて開催! 5回目を迎える今回はTRICERATOPS、cinema staffの2組を迎えて呑めや騒げやの大騒ぎ。イベント・タイトル通り、ライブ中に堂々とビールを浴びるように呑むこと公認のアットホームで温かいイベントだ。ちなみに、サブタイトルは未成年の人や呑めない人は「ジュースOK」という意味ですね。

音速ラインの藤井、大久保の2人がビール片手に甚平姿でステージにフラフラっと現れ、いつもの調子で軽ーく前説を。そして、大久保の「カンパーイ!!」という合図とともにイベントはスタート!

トップバッターはTRICERATOPSが登場。3人がジャーンと音を鳴らすと“Silly Scandals”、“GOING TO THE MOON”と王道のロックナンバーでオープニングから会場を熱くさせる。「今日は呑むことが義務ですから!」と和田も吉田もビールをくいっとあおる。無類の酒好きながらもライブ前は呑まないようにしてると言っていた林も、今日は呑むと言って吉田から一口ビールを分けてもらい楽しそうにプレイしている。中盤では、藤井フミヤとのコラボでまもなくリリースされる“爆音Time ~NO MUSIC, NO LIFE.~”や最新シングル“I GO WILD”など新曲も披露。和田が酔い痴れながらブルージーなギター・フレーズを鳴らすと、フロアからはステージを煽るような歓声が飛び出し“MILK&SUGAR”へ。そして、後半は“Raspberry”、“FUTURE FOLDER”と盛り上がらずにはいられないダンス・ナンバーでしっかりとフロアを温めてくれた。

ふと、気付くとcinema staffの転換までに音速ラインの大久保が左手にビール、右手に拡声器を持って「呑んでますかー?」と1Fフロアに乱入。お客さんと乾杯しながら練り歩いて、ビール☆ナイトならではのサプライズで盛り上げる。

続いて凄まじい勢いでフロアを圧倒したのはcinema staffの4人。“チェンジアップ”でいきなり爆音を轟かせて、緊迫感に満ちた空気を醸し出す。暴れ馬のごとく飛び回る辻(G)と三島(B)のステージングに度肝を抜かれつつも、溢れんばかりの音の洪水にフロアも負けじと応戦。「ビールは後で飲むので。今は勘弁してください」と三島が説明していたけど、確かにビールを飲んだ直後にあれだけ暴れ回ったら酔うを通り越して、気持ち悪くなりそう。そんな攻撃性溢れるナンバーとはまた違った意味で心を鷲掴みにしたのは、飯田(Vo/G)の美しく儚い歌声で《のた打ち回る》と繰り返される“制裁は僕に下る”や歌モノとしてシンプルにメロディーの良さで勝負する“Daybreak syndrome”だ。ラストは“KARAKURI in the skywalkers”でそれぞれが楽器を叩きのめすように弾き倒し、「静」と「動」のコントラストを凝縮したような彼らの音楽にすっかり引き込まれてしまった。

そして、いよいよ音速ライン。サポートメンバー2人も含めて4人全員が黄色いポロシャツ姿で登場。ビールをイメージして黄色なのかと思ったけど、SEはなんとあのドラマの挿入歌! 後ほどのMCで説明してくれたが「任侠ヘルパー」をイメージしたらしい。あと、こども店長(今、巷を賑わしている子役の加藤清史郎君)があのドラマに出ていたのだけど、藤井がこども店長に似ているという話題にもなり、思わず笑ってしまいました。分からなくもないような…。

ライブはいつものように4人がガツーンと破壊的な音を鳴らすと“旅ガラス”でスタート! 大久保は「呑んでますかー?」とオーディエンスを煽りまくり、そのままノンストップで“ヒグラシ”、イントロで大久保のベースが唸りまくる“みずいろの町”、縦ノリのリズムがたまらないハード・ロック・ナンバー“恋の魔法”と4曲続けて畳み掛ける。

キラキラとミラーボールの白い光が舞った“KAZAHANA”、フロアが拳で埋め尽くされた“週末旅行”、サビで「♪バイバイバイ~」とオーディエンスの横に振った手が波打つような“流星ライン”とビールの勢いと楽しさに乗って絶好調にライブは進んでいく。すると、始まりからずっとズボンがずり落ちそうだと言っていて、裾を踏みながら演奏していた大久保が、このタイミングで「裾折ってもいい?」とベースアンプに隠れて裾を織り込むというなんともゆるーいステージングにほっこりとした雰囲気に包まれる。一方、藤井は今年で5回目のビール☆ナイトということで「いろいろあったな~。THE BACK HORNの栄純君が盲腸の手術の後に来てくれたりな~、曽我部さんがメンバー紹介を3回くらいやったりな~」と勝手にこれまでの思い出に浸たり始めたり…。とにかく自由すぎる。だけど、来年4月にツアーが決まったこと、12月16日にはレアトラック集『風味絶佳』の発売が決まったこと、ニュー・シングルのレコーディングにもうすぐ入ることなど今後の精力的な動きもしっかり発表し、後半へ突入。

《逢いたいよ ホントにできればなんだけど 曖昧にしてたそんな僕の気持ちが》(“逢いたい”)、《君と繋いだこころ 空に飛ばして》(“街風”)、《恋しくて 恋しくて寂しくて 涙が出た》(“ロレッタ”)と100%オーディエンスの声だけで大合唱を巻き起こす至極の名曲オンパレードでクライマックスを迎える。音速ラインのライブはいつ観ても全員で合唱するこの瞬間が本当にいとおしくて堪らない。音速ラインへの愛がすごく感じられる瞬間なのだ。

アンコールでは今日の出演者を全員ステージに招き入れて、ステージ上で公開打ち上げしているかのような出演者同士の乾杯が繰り広げられつつ、恒例の記念写真撮影も。ワイワイガヤガヤと盛り上がる温かい空気に包まれながら、ラスト1曲“ウソラシド”でイベントの最後を締めくくった。「10回までやるんで!」という大久保の宣言も飛び出したので、また次回開催を楽しみに待ちたい。と、その前にニュー・シングルやツアーなど今後の音速ラインの動向もお見逃しなく!(阿部英理子)

1.旅ガラス
2.ヒグラシ
3.みずいろの町
4.恋の魔法
5.KAZAHANA
6.週末旅行
7.流星ライン
8.冬の空
9.逢いたい
10.街風
11.ロレッタ

アンコール
12.ウソラシド


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