BIG BEACH FESTIVAL '09 @ 横浜・八景島シーパラダイス

BIG BEACH FESTIVAL '09 @ 横浜・八景島シーパラダイス
BIG BEACH FESTIVAL '09 @ 横浜・八景島シーパラダイス
BIG BEACH FESTIVAL '09 @ 横浜・八景島シーパラダイス
BIG BEACH FESTIVAL '09 @ 横浜・八景島シーパラダイス
ファットボーイ・スリムことノーマン・クックが、地元・英国はブライトンのビーチで、定期的に行っているビッグ・パーティー、「BIG BEACH BOUTIQUE」。過去、ライブ・アルバムがリリースされたり、多い年ではなんと25万人を集めたりしている(※2002年7月13日)パーティーなので、ファンならずともご存知の方は多いと思う。で、そのパーティーが初めて日本上陸となったのが、今日のこの「BIG BEACH FESTIVAL」。
場所は横浜・金沢八景の、遊園地や水族館や公園などを擁する複合レジャー施設(っていうのかな)、八景島シーパラダイス。山嵐主催の「湘南音祭」など、バンド系のイベントの前例はあるが、こういうダンス系のイベントの前例は、あんまりない場所なのではと思う。
ステージは2つ。メインはBIG BEACH STAGE、サッカーグラウンドみたいな人工芝の野外エリア。満員になれば、10000人は入りそう。2ndステージは、ISLAND STAGE。こっちは天然芝。低めにテントが張られた、2000人〜3000人くらい(いずれもあくまで私の目算です)のスペース。タイムテーブルは、以下のとおりでした。

BIG BEACH STAGE
12:00 DEXPISTOLS
13:00 SHINICHI OSAWA
14:30 LUCIANO –BEACH DJ Set
16:00 LAYO&BUSHWACKA!
18:00 セットチェンジ&航空ショー
18:15 FATBOY SLIM
20:30 END

Island STAGE
11:00 SATOSHI OTSUKI
12:30 DIMITRI NAKOV from Ibiza
14:00 JOHN SELWAY
15:30 RYUKYUDISKO(Live)
16:15 Tomoyuki Tanaka(Fantastic Plastic Machine)
17:15 M.A.N.D.A.Y Patrick(Get Physical Music,Berlin)
18:45 LUCIANO –Island DJ Set
20:15 END

さて。その模様を、ここで最速ライブレポートするつもりで足を運んだのだが、つい、自分のブログで16回にわたりリアルタイム・レポートしてしまい、その上で最速ライブって、これ以上何をどう書くんだ、という状態に今なっています。
どうしよう。えー、それぞれのアクトのことや、航空ショーがあったことなどは、そのブログに書いちゃったから、そちらをご覧ください。以下、イベント自体どうであったか、ということについて、書きます。

まず。このフェスを日本でもやる、ということを知った時、正直、どうなのかなあと思った。参加できるのはうれしいが、ちゃんと人が集まるかどうか、心配だったのだ。
当日を迎えた。雨だ。ますます心配になる。出発する。横浜駅で京急に乗り換えたあたりから、明らかに同じ目的地に向かうと思しき風体の人が増え始める。ちょっと安心する。着く。かなりの人。なんだ、結構入ってんじゃん。よかったよかった。
雨も上がった。知人のスタッフを見つけた(ブログ参照)。「よかったね、結構入ってんじゃん」と言った。「いや、これでまだ、前売りの半分も来てないんです」「…………まじ?」

大変失礼しました。このあと、スロースターターな人たちに加え、おそらく雨が上がったので急遽来ることにした人も合わせて、どんどん人は増え続け、最終的にはえらい大盛況に。ファットボーイ・スリムの時間には、広いBEACH STAGEエリアがぎっしり埋まった。あからさまに大成功。2009年の今、ほぼDJのみのレイヴでここまでの人を集めたの、快挙と言っていいと思う。
何がよかったのか。まず、時期。他のフェスより早い。そして、場所。都内から余裕で日帰り圏内。あと、オールナイトではなく日中というのも、今回の場合よかったのかもしれない。
それから、特によかったと思われるのが、アクトのそろえ方。FBSをはじめ、クラブにはあんまり行かないけど、フェスで踊るのは好き、という人たちにも、がっちりリーチするメンツ。特に日本勢がそうだ。だから、クラブ好きとフェス好きが入り混じったみたいな客層だった。麻布十番WAREHOUSEにいそうな格好の女の子も、当社のフェスのTシャツを着た男の子も、普通にここにいる感じ。
どっちかに寄ったラインナップのフェスだったら、こうはいかなかったと思う。もっとテクノやハウスに寄ってたら、こんなに人いっぱい来なかっただろうし、逆にロック方面に寄っていたら「フジやサマソニまで待とう」ってことになったと思う。

そうかあ。なるほどお。これ、いろんな意味で、すごく絶妙なフェスだったんだ。やるなあ。と、どんどん人が増え続けるテントの中で、Fantastic Plastic Machineのくり出すトラックを次々浴びながら、ひとり感心する私でした。

あと、ひとつ言えるのは、このフェスで可能となった、その「あらゆる意味での絶妙さ」って、「FATBOY SLIMだからこそ」というところが、とても大きいのは明らかだ。
という意味でも、やはり、他にとっかえのきかない、得がたい存在なんだなあ。と、これまで何度思ったかわからないほど思ってきたけど、今日も改めて、そう痛感しました。テレビカメラに“ARE WE HAVING FUN YET?”と書かれたアナログの白ジャケをかざし、全開の笑顔を浮かべるノーマンを見ながら。(兵庫慎司)
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