ライブレポート
2009.05.31
おとぎ話 @ 渋谷クラブクアトロ


5月20日にインストアされたばかりのニュー・シングル『青春GALAXY ep.』、その東名阪リリース・ツアー・ファイナルが渋谷クラブクアトロ(ワンマン!)にて開催。この規模での単独公演は初とあって、「形になるか不安だった」とボーカル・有馬がライブ中に漏らしていたが、それは完全な杞憂となり、クアトロにはあいにくの天候のなか多くのオーディエンスが詰め掛けた。
定刻より10分押しの18時10分。おなじみの「GOOD NIGHT」(by THE BEATLES)がフロアの喧騒をなだめるように場内に流れ、おとぎメンバーがひとりずつオン・ステージしていく。「よく来たね!」と両手を掲げて有馬。ラメのようなものを付けているのか、ほっぺがキラキラしている(何でも大好きなシガー・ロスの影響なんだとか)。まずはフロアとステージ双方の波長をあわせるように、オープニング・チューン“とびらをあける”をしっとりとプレイ。一人一人を見据えて語りかけるように歌い、曲間でも「ありがとう」と繰り返す有馬。とても心温まる幕開けだ。そして“YOU”、“new song”が続けて披露され、グッと会場の熱を高めていく。音圧や勢いだけに頼らない、気持ちのこもったグルーヴ感が心地良い。
1stブロックを終えて有馬、「いやぁ、ホントよかったですよ、形になって(笑)。こんなに集まってくれてありがとうございます。せっかくなんで楽しんでいってくださいね!」と再び感謝の意を伝える。「今日はご来場、ありがとうございます!」とベース・風間もたどたどしくお辞儀して、4曲目“ハローグッバイ”へ。気のきいた修辞句を添えるように、牛尾のギター・フレーズがアンサンブルをカラフルに彩っていく。そのプレイ・スタイルはちょっとマーシーさん(ザ・クロマニヨンズ)に通ずるところもあって、なかなかスマートでかっこいい。ひとつひとつのアクションを目で追わずにはいられないほど異彩を放っていた牛尾である。そして、「みんなのテーマ・ソング作ったので聴いてくれますか?」(有馬)とのMCから“ネオンBOYS”へ。フロアにはたくさんのコブシが突き上がり、それはサビではハンド・クラップになり、クアトロはこの上ない一体感に包まれた。そのまま“クラッシュ”→“HOPE”とアップビートな楽曲で畳み掛け、“HOPE”の熱烈な余韻のなかで突然メンバーがドラム・セット前に集まってプチ・ミーティングを開催。そして「もうちょっとイキたい??」とフロアに問いかけ、予定にはなかった“理由なき反抗”でさらにヒートアップ! 臨機応変/当意即妙なステージングで、さらに最高潮値を更新してみせたおとぎ話だった。
とにかく印象的だったのは、バンド自身が演奏することを心から楽しんでいて、この場を共有できることに何より感謝していて、そのことがメンバーの表情はもちろん、音そのものからひしひしと伝わってきたこと。観ているこっちまで幸せな心持ちになってしまうような、ハート・ワーミングでアット・ホームな雰囲気がクアトロを満たしていたのだ。フロアを見渡して、「みんな笑ってていいね。世の中カッコつけてるバンドばっかりだけど、おとぎ話は全面的に笑うので」と有馬。そして「みんなもっとおとぎ話の世界に飛び込んできてよ!」と呼びかけ、“BOYS DON’T CRY”、“火星”と、クアトロは曲を重ねるごとにどこまでも輝度を増していくのだった。
終盤には、全員が学ラン姿で登場。「この曲の間だけ写メール撮っていいからね!」と、“青春”プレイ中は客席中にケータイが突き上がって一大写メ大会に。アンコールでも“パレード”、そして“FUNCLUB”で再びクライマックスへと駆け上がり、ついには有馬が客席へダイブ! 大変な盛り上がりのなか、クアトロ・ワンマンは大団円を迎えた。「みんなが主役でした、本当にありがとう!!」と最後まで笑顔でオーディエンスを称える姿に、改めてこのバンドへの信頼とシンパシーを強くした夜だった。(奧村明裕)


5月20日にインストアされたばかりのニュー・シングル『青春GALAXY ep.』、その東名阪リリース・ツアー・ファイナルが渋谷クラブクアトロ(ワンマン!)にて開催。この規模での単独公演は初とあって、「形になるか不安だった」とボーカル・有馬がライブ中に漏らしていたが、それは完全な杞憂となり、クアトロにはあいにくの天候のなか多くのオーディエンスが詰め掛けた。定刻より10分押しの18時10分。おなじみの「GOOD NIGHT」(by THE BEATLES)がフロアの喧騒をなだめるように場内に流れ、おとぎメンバーがひとりずつオン・ステージしていく。「よく来たね!」と両手を掲げて有馬。ラメのようなものを付けているのか、ほっぺがキラキラしている(何でも大好きなシガー・ロスの影響なんだとか)。まずはフロアとステージ双方の波長をあわせるように、オープニング・チューン“とびらをあける”をしっとりとプレイ。一人一人を見据えて語りかけるように歌い、曲間でも「ありがとう」と繰り返す有馬。とても心温まる幕開けだ。そして“YOU”、“new song”が続けて披露され、グッと会場の熱を高めていく。音圧や勢いだけに頼らない、気持ちのこもったグルーヴ感が心地良い。
1stブロックを終えて有馬、「いやぁ、ホントよかったですよ、形になって(笑)。こんなに集まってくれてありがとうございます。せっかくなんで楽しんでいってくださいね!」と再び感謝の意を伝える。「今日はご来場、ありがとうございます!」とベース・風間もたどたどしくお辞儀して、4曲目“ハローグッバイ”へ。気のきいた修辞句を添えるように、牛尾のギター・フレーズがアンサンブルをカラフルに彩っていく。そのプレイ・スタイルはちょっとマーシーさん(ザ・クロマニヨンズ)に通ずるところもあって、なかなかスマートでかっこいい。ひとつひとつのアクションを目で追わずにはいられないほど異彩を放っていた牛尾である。そして、「みんなのテーマ・ソング作ったので聴いてくれますか?」(有馬)とのMCから“ネオンBOYS”へ。フロアにはたくさんのコブシが突き上がり、それはサビではハンド・クラップになり、クアトロはこの上ない一体感に包まれた。そのまま“クラッシュ”→“HOPE”とアップビートな楽曲で畳み掛け、“HOPE”の熱烈な余韻のなかで突然メンバーがドラム・セット前に集まってプチ・ミーティングを開催。そして「もうちょっとイキたい??」とフロアに問いかけ、予定にはなかった“理由なき反抗”でさらにヒートアップ! 臨機応変/当意即妙なステージングで、さらに最高潮値を更新してみせたおとぎ話だった。
とにかく印象的だったのは、バンド自身が演奏することを心から楽しんでいて、この場を共有できることに何より感謝していて、そのことがメンバーの表情はもちろん、音そのものからひしひしと伝わってきたこと。観ているこっちまで幸せな心持ちになってしまうような、ハート・ワーミングでアット・ホームな雰囲気がクアトロを満たしていたのだ。フロアを見渡して、「みんな笑ってていいね。世の中カッコつけてるバンドばっかりだけど、おとぎ話は全面的に笑うので」と有馬。そして「みんなもっとおとぎ話の世界に飛び込んできてよ!」と呼びかけ、“BOYS DON’T CRY”、“火星”と、クアトロは曲を重ねるごとにどこまでも輝度を増していくのだった。
終盤には、全員が学ラン姿で登場。「この曲の間だけ写メール撮っていいからね!」と、“青春”プレイ中は客席中にケータイが突き上がって一大写メ大会に。アンコールでも“パレード”、そして“FUNCLUB”で再びクライマックスへと駆け上がり、ついには有馬が客席へダイブ! 大変な盛り上がりのなか、クアトロ・ワンマンは大団円を迎えた。「みんなが主役でした、本当にありがとう!!」と最後まで笑顔でオーディエンスを称える姿に、改めてこのバンドへの信頼とシンパシーを強くした夜だった。(奧村明裕)
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