AA= @ 渋谷AX

AA= @ 渋谷AX - AA=AA=
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THE MAD CAPSULE MARKETSのTAKESHIが新に立ち上げたプロジェクト「AA=」。東名阪で開催された初のライブ・ツアー、そのファイナルとなる渋谷AXは、20代後半から30代中盤とおぼしき“マッド世代”なオーディエンスでぎっちり! ステージ・バックには何かの暗号のようにバンド・ロゴが浮かび上がり、開演前から場内は一種異様な高揚感に充ち満ちていた。

そして19時40分。アルバムのオープニング・チューンでもある「4LEGS GOOD, 2LEGS BAD」が暗転した場内に流れ、TAKESHIがステージ前で合掌して一礼すると「ウォ――!!」と大歓声に沸くAX。ステージ中央から照射された一条のレーザーが、オーディエンスの頭上で波状的に広がっていく。興奮を抑えきれないフロアからは熱烈なオイ・コールが沸き上がり、次の瞬間にはTAKESHIとSHIRAKAWA(BACK DROP BOMB)に扇動されて<I HATE HUMAN! I HATE HUMAN!!>と割れんばかりのシャウトがこだまし、そして地を裂くようなディストーション・ギターが「FREEDOM」のリフを刻めば、バンドとオーディエンス双方が発するエネルギーが核融合を起こしたように大スパーク。決して誇張ではなく、あやうく卒倒してしまうかと思ったくらい、序盤から壮絶なる熱狂が立ち現れた。ス、スゲぇ!!!

しばしのブレイクを挟んで、TAKESHIがMC。「渋谷AXに集まってくれてどうもありがとうございます! 感謝してます。今日はファイナルということで、スペシャルなライブにするので楽しんで帰ってください!」。そして4曲目「LOSER」に雪崩れ込めば、ステージ・バックにはPVと同様の近未来的景色が映し出され、サウンドとシンクロしてライトが明滅。「ALL ANIMALSARE EQUAL」ではスクリーンの兵士や武器のマークに次々に×印が上塗りされていき、観衆に強烈なメッセージを放っていく。表現のラディカルさ/衝撃性は極めてパンキッシュであり、視覚/聴覚両面で五感を魅了し覚醒させるという意味でAA=のステージは最上のエンターテインメント・ショーと言えるだろう。フロアからは「TAKESHI、サイコーだ!!」と野太い歓声も上がり、AXはどこまでも狂騒の度合いを高めていくのだった。

終盤にTAKESHIが再びMC。「今年はライブいっぱいやっていこうと思ってるので、ぜひ遊びに来てください。今日は残り少ないんで、楽しんで帰ってください!」。そして「NEW HELLO」→「PEACE!!!」と加速度を上げて畳み掛けると、AXのフロア一面にピース・サインが広がった。あらゆる破壊衝動を上回る、タフで強固なクリエイティビィティ――それこそがAA=の熱源だ。

その音像に終始圧倒されて、アッと言うに本編終了。鳴り止まない拍手に応えて、「アンコール求めてくれてありがとうございます」と再度オン・ステージしたTAKESHIが告げる。「AA=、13曲しかないんで同じ曲だけど、ホントにこれで最後なんで」と、アッパーなデジタル・ビートから再び「FREEDOM」を放射!本編よりも直情的なパンク・サウンドでAXは今一度クライマックスへと駆け上がり、AA=のファースト・ツアーは大団円を迎えた。陳腐な感想だけれど、ただただ「ヤバい」って言葉しか出てこないくらい、完全に持ってかれました。ゼッテー観るべし!!(奥村明裕)

1.4LEGS GOOD, 2LEGS BAD
2.I HATE HUMAN
3.FREEDOM
4.LOSER
5.ROOTS
6.ALL ANIMALS ARE EQUAL
7.(ELECTRIK-ZWEEP)
8.ELECTRIK
9.PEOPLE KILL PEOPLE
10.STARRY NIGHT
11.NEW HELLO
12.PEACE!!!
13.R.I.P.

アンコール
14.FREEDOM
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