ライブレポート
2009.02.10
フランツ・フェルディナンド @ Zepp Tokyo
フランツ・フェルディナンド1月に待望の3rdアルバム『トゥナイト』を発表したフランツ・フェルディナンド。新作発売直後という絶好のタイミングでの来日公演が実現した。チケットは当然ソールドアウトで、会場も超満員。お客さんは年齢層の幅も広く、男女比率も半々。このバンドがいろんな人に愛されていることが、こうした光景からも一目瞭然だ。
場内が暗転し、メンバー4人がステージに登場。重量感のあるミドル・ナンバー“ノー・ユー・ガールズ”で幕開けだ。「No No No」のフレーズで早くも、フロアの輪唱とジャンプが。そして1stからのダンス・チューン“ザ・ダーク・オブ・ザ・マチネ”で、さらにヒートアップ。再び新作から“センド・ヒム。アウェイ”へと。以後、新作からの楽曲を中心(7曲披露された)に、1stの曲を各所に配してのセットリスト。意外にも、2ndからは、“ドゥ・ユー・ウォント・トゥ”と“ウォーク・アウェイ”“アウトサイダーズ”が披露されたのみだった。こうした構成で明らかになったのは、一聴した際には、印象が異なる1stも2ndも3rdも地続きの作品であるということだ。即効性の高い1stにも、ディープな3rdにも、根底に、独自のロック・サウンドで、オーディエンスを踊らせたい、というバンドの意思があることが、ヒシヒシと伝わってくる。しっとりした3rdの曲群も、ライブならではの躍動感をもって、じんわりとボディ・ブローのように効いてくるのだ。3rdの顔ともいえる一曲“ユリシーズ”は、特に素晴らしかった。即効性に傾きすぎた現在のエレクトロ全盛のシーンへのアンチテーゼと言えないまでも、あの3rdが独自のスタンスをみせつける貫録の一作であったことが、あらためて身をもって体感できたライブだったと言えるかもしれない。わかりやすいシンセのフックなんかなくても、こういうやり方でフロアをロックさせることができるのだと。
アレックスは、以前にも増してスリムになっているようにも見える。細い身体ながら、パワフルな歌声を繰り出す。渋みと包容力のある歌声には、独特のセクシーさがある。バンドの一体感も、尻上がりによくなっていき、アンコールも爆発的な盛り上がりをみせた。ラストの“ディス・ファイア”では、これまでのライブだと完全燃焼といった燃え尽き系の爽快感を味あわせてくれていたけど、今回は、燃え盛ったままフィナーレを迎えていた。ほてったままのフロアには、ディープな余韻が。ラスト、メンバー全員がステージ前方に集合。手をつないで高々と掲げ、割れんばかりの拍手と歓声に応えた。
特別演奏がうまいとか、そういうタイプではないが、やはり唯一無二のライブ・バンドであると思う。フランツのライブでしか味わえない、楽しさや高揚感というのが、確実にある。そういうものを持っているバンドは強い。3月から夏にかけて本格的なワールド・ツアーを行う彼ら。ツアーを経た後のパフォーマンスもぜひ観てみたい! 今回は一夜限りのプレミアム来日だったけれど、次回は各地を廻る日本ツアーとなりますように。(森田美喜子)
1.No You Girls
2.The Dark Of The Matinee
3.Send Him Away
4.Come On Home
5.Do You Want To?
6.Live Alone
7.Walk Away
8.Bite Hard
9.Take Me Out
10.Turn It On
11.40’
12.Michael
13.Ulysses
アンコール
14.What She Came For
15.Outsiders
16.No You Girl
17.This Fire
フランツ・フェルディナンド1月に待望の3rdアルバム『トゥナイト』を発表したフランツ・フェルディナンド。新作発売直後という絶好のタイミングでの来日公演が実現した。チケットは当然ソールドアウトで、会場も超満員。お客さんは年齢層の幅も広く、男女比率も半々。このバンドがいろんな人に愛されていることが、こうした光景からも一目瞭然だ。場内が暗転し、メンバー4人がステージに登場。重量感のあるミドル・ナンバー“ノー・ユー・ガールズ”で幕開けだ。「No No No」のフレーズで早くも、フロアの輪唱とジャンプが。そして1stからのダンス・チューン“ザ・ダーク・オブ・ザ・マチネ”で、さらにヒートアップ。再び新作から“センド・ヒム。アウェイ”へと。以後、新作からの楽曲を中心(7曲披露された)に、1stの曲を各所に配してのセットリスト。意外にも、2ndからは、“ドゥ・ユー・ウォント・トゥ”と“ウォーク・アウェイ”“アウトサイダーズ”が披露されたのみだった。こうした構成で明らかになったのは、一聴した際には、印象が異なる1stも2ndも3rdも地続きの作品であるということだ。即効性の高い1stにも、ディープな3rdにも、根底に、独自のロック・サウンドで、オーディエンスを踊らせたい、というバンドの意思があることが、ヒシヒシと伝わってくる。しっとりした3rdの曲群も、ライブならではの躍動感をもって、じんわりとボディ・ブローのように効いてくるのだ。3rdの顔ともいえる一曲“ユリシーズ”は、特に素晴らしかった。即効性に傾きすぎた現在のエレクトロ全盛のシーンへのアンチテーゼと言えないまでも、あの3rdが独自のスタンスをみせつける貫録の一作であったことが、あらためて身をもって体感できたライブだったと言えるかもしれない。わかりやすいシンセのフックなんかなくても、こういうやり方でフロアをロックさせることができるのだと。
アレックスは、以前にも増してスリムになっているようにも見える。細い身体ながら、パワフルな歌声を繰り出す。渋みと包容力のある歌声には、独特のセクシーさがある。バンドの一体感も、尻上がりによくなっていき、アンコールも爆発的な盛り上がりをみせた。ラストの“ディス・ファイア”では、これまでのライブだと完全燃焼といった燃え尽き系の爽快感を味あわせてくれていたけど、今回は、燃え盛ったままフィナーレを迎えていた。ほてったままのフロアには、ディープな余韻が。ラスト、メンバー全員がステージ前方に集合。手をつないで高々と掲げ、割れんばかりの拍手と歓声に応えた。
特別演奏がうまいとか、そういうタイプではないが、やはり唯一無二のライブ・バンドであると思う。フランツのライブでしか味わえない、楽しさや高揚感というのが、確実にある。そういうものを持っているバンドは強い。3月から夏にかけて本格的なワールド・ツアーを行う彼ら。ツアーを経た後のパフォーマンスもぜひ観てみたい! 今回は一夜限りのプレミアム来日だったけれど、次回は各地を廻る日本ツアーとなりますように。(森田美喜子)
1.No You Girls
2.The Dark Of The Matinee
3.Send Him Away
4.Come On Home
5.Do You Want To?
6.Live Alone
7.Walk Away
8.Bite Hard
9.Take Me Out
10.Turn It On
11.40’
12.Michael
13.Ulysses
アンコール
14.What She Came For
15.Outsiders
16.No You Girl
17.This Fire
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