LiSA@Zepp Tokyo

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「正直ステージに立つのが怖かったです。ギリギリまで頑張ったけど、ツアー中に公演を4つも飛ばしちゃって。戻れるか不安だったし、たくさんの人に迷惑かけたし、悔しかった。だけどまたこうしてみんなに会えて、大好きな音楽を歌えて嬉しいです。LiSA、完全復活!」

3rdアルバム『Launcher』を携えたLiSAの全国ツアー「LiVE is Smile Always ~Launcher~」。急性気管支炎で入院した彼女だったが、冒頭に引用したMCの通り、Zepp Tokyo公演2日目では元気な姿を見せてくれた(註:追加・振替公演も控えていますが、以下では曲目・演出 も表記しております。ご了承ください)。

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鐘の音が鳴り渡るなか、サポートバンド「らーメンズ」の面々とLiSAが登場。照明が描くカウントダウンに合わせて緑色のランチャーを発砲したLiSAは、すぐさまスタンドからマイクをかっさらい、“Mr. Launcher”を歌い始めた。大音量の歓声、力強く上がる拳、その場を彩るサイリウムの眩さなどが、この日を誰もが待ちわびていたことを物語っている。レーザー光線が行き交う“crossing field”も併せた2曲で場内の興奮は早くも最高潮だ。

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『Launcher』収録曲の間にそれより前に発表された曲を挟むようなセットリスト。不敵に色香を漂わせる“蜜”“DOCTOR”、シニカルな毒の効いた“ANTIHERO”、振り付けが楽しいパーティーチューン“say my name の片想い”“エレクトリリカル”と、各々の楽曲の個性がカラフルに光る。「自分の好きなものくらい自分で守りなさいよ、OK?」と語りかける言葉に確かな説得力があるのは、LiSA自身がジャンルの枠に囚われず、自分の好きな音楽を信じ、体現し続けているからこそ。声の張り方から歩き方、眼光の鋭さまで、華やかなパフォーマンスは変幻自在だが、そのどれもに信念が宿る。

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中盤では「曲作りのときぐらいしか触らない」というエレキギターに挑戦。コードを鳴らしながらAKB48 “恋するフォーチュンクッキー”をワンコーラス歌ったあと(ツアー先ではその地に因んだ曲をやっていたそう)、そのまま“君にピエロ”へ繋げた。“ジェットロケット”ではミスをしてしまい笑いが起こる場面もあったが、それもご愛嬌ということで。

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ラストに向けてエッジの効いた曲が続くなか、“Rising Hope”から間髪入れずに突入した“No More Time Machine”、アカペラの歌い出しに息を飲んだ。かけがえのない今を共有する喜びを、飛翔力バツグンの旋律に託す同曲のあと、「みんなが悩んだり苦しむことがあっても、もっと最高な未来を作って待ってるのでまた遊びに来てください。だから明日からも全力で楽しもう」とLiSA。そして本編ラストは“シルシ”。まるで一人ひとりに手渡しするかのように、丁寧に歌い上げたのだった。

アンコールでは最新シングルの表題曲“Rally Go Round”などを披露。「みんなが必要としてくれる限り私はステージに立つことをやめません!」と涙ながらに叫ぶ彼女のもとに温かな声援が集まった。いくら壁にぶつかっても諦めないひたむきさこそが彼女が愛される理由だろう。何度でも立ち上がろうと宣言する1曲目 “Mr.Launcher”から、走り続ける決意を歌うアンコールラスト“best day, best way”まで、自らの姿勢を迷いも衒いもなく貫く姿に、強く胸を打たれた。なお、この夏様々なイベント・フェスに登場するLiSAは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015にも出演(出演日は8/9!)。こちらもお見逃しなく。(蜂須賀ちなみ)

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