SCANDAL@国際フォーラム ホールA

SCANDAL@国際フォーラム ホールA
自身最大規模の国内ホールツアー31本+8ヵ国10都市を周る初の単独ワールドツアーというたくさんの挑戦がつまった内容で開催中の『SCANDAL WORLD TOUR 2015「HELLO WORLD」』。国内30本目の公演が東京・国際フォーラムAにて行われた。移動式ライヴ・パブ「HELLO WORLD」(ライヴ終了後トラックに変形して次の街へ移動するのだそう)というコンセプトのステージ上にはバーカウンターやソファが並び、上空にはシャンデリアが輝く。

開演予定時刻を少し過ぎてバーのマスターが登場、続けてHARUNA(Vo・G)、MAMI(G・Vo)、TOMOMI(B・Vo)、RINA(Dr・Vo)が姿を見せると歓声が溢れ出す。“love in action”でスタートすると、観客のタオル回しが鮮やかな“DOLL”など序盤はライヴ定番曲を中心に演奏。「みんなで最高の夜にしようぜ!」と姉御肌全開で煽りまくるHARUNA、観客のジャンプに合わせて楽器を上下させながら演奏するMAMI&TOMOMI、歌詞を口ずさみながら満面の笑みで叩くRINA――上昇を繰り返す会場のテンションを受け止めながら、このステージを全力で謳歌する4人が頼もしい。

SCANDAL@国際フォーラム ホールA
セルフプロデュース色の濃いアルバムとなった『HELLO WORLD』。疾走感のなかに一抹の切なさを滲ませる“Graduation”以降は、“本を読む”(MAMI)、“缶ビール”(TOMOMI)、“おやすみ”(RINA)と、各メンバーが作詞作曲&メインヴォーカルを務める楽曲が続けて演奏された。そしてツアーで訪れた土地のファンから集まった話を紹介するMCコーナー「世界に広めたいご当地トリビア傑作集」のあと、マスターが蓄音機のレコードを裏返して後半戦へ。桜色の照明が美しかった“Departure”などのアッパーチューンの連投に会場は天井知らずの盛り上がりを見せる。そのなかでも、≪ずっと叶えたかったその未来って今夜かもしれない≫≪もっと強くなれる/信じてる/奇跡だって起こせる≫と歌う“夜明けの流星群”がワールドツアー出発前の彼女たちの決意として切実な響きでもって鳴らされたあと、「君」への応援歌=“Your song”へ――という2曲の流れは特に素晴らしかった。ひたむきに前へと進み続けるSCANDALの姿はいつだって私たちの背中を押してくれる。彼女たちのポジティヴなパワーはいつだって私たちの胸を打つ。大音量のシンガロングのなか、そう感じているのはきっと私だけじゃないだろうなあと思えて、何だか胸が熱くなってしまった。

“Image”で本編を終え、客席からはアンコールを求める合唱が。それに応えて4人が登場――する前に、初の東名阪アリーナツアー『SCANDAL ARENA TOUR 2015-2016 「PERFECT WORLD」』の開催をスクリーン上で発表! サプライズに沸く観客へHARUNAは「タイトル通りパーフェクトな夜にしたいと思っています!」と意気込みを伝えた。そして「私たちの挑戦、みんなの明日がもっともっと輝きますように」と“HARUKAZE”へ。まっさらな新曲を挟んで、観客のジャンプで床が大きく揺れた“EVERYBODY SAY YEAH!”でフィナーレを迎えた。シンプルなステージングでバンドの地力を魅せるライヴだったゆえに、バンドの風通しの良さがよく伝わってきたこの日のライヴ。ワールドツアーを経てさらなる成長を遂げた4人を観る日を楽しみにしていたいと思う。(蜂須賀ちなみ)

■セットリスト
01.love in action
02.OVER DRIVE
03.DOLL
04.瞬間センチメンタル
05.SCANDAL BABY
06.お願いナビゲーション
07.下弦の月
08.Graduation
09.本を読む
10.缶ビール
11.おやすみ
12.Winter story
13.Departure
14.会わないつもりの、元気でね
15.サティスファクション
16.Hello!Hello!
17.夜明けの流星群
18.Your song
19.Image

(encore)
20.HARUKAZE
21.新曲
22.EVERYBODY SAY YEAH!
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