
2008.02.09
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン @ 幕張メッセ
ついにこの日がやってきた。復活のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、日本上陸。7日の大阪で第一声を上げたバンドが、ソールドアウトの幕張メッセに乗り込んでくるのである。盛り上がらないわけがない。幕張に着いたときはあいにくの雨、いつ雪に変わってもおかしくない寒さに首をすくめたけれど、会場内に一歩足を踏み入れるとそこは異様な熱気に包まれていた。幅広い層のお客さんが、思い思いのTシャツを着込み、臨戦態勢を整えている。レイジをリアルタイムで追いかけてきた人もいるだろう、あるいは、最近になって彼らの音に触れた人もいるだろう。多くの再結成バンドと今回のレイジ再結成は、その点において意味がまったく違う。レイジは今も、というか今までずっと、活動を停止していた7年間も、「いま」のロックとして求められ続けてきたのだ。
開演時間をわずかに回ったころ、ステージに巨大なレッド・スターが染め抜かれたバックドロップが掲揚される。スタッフがセッティングをしているあいだから、地鳴りのような歓声が鳴り止まない。まだかまだかと思うなか、“インターナショナル”のオープニングSEに合わせて4人がステージに登場、最初に演奏したのは“テスティファイ”だった。ザック・デ・ラ・ロッチャの声も仕草も、トム・モレロのギターも、何ひとつ変わっていない。ティムとブラッドのリズム隊も切っ先鋭いグルーヴを生み出している。まぎれもないレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがそこにはいた。ステージを駆け回り、観客を煽るザックと、機関銃のように構えたギターから鋭いフレーズを連射するモレロ。これこそ僕たちが求めているものだった。“ピープル・オブ・ザ・サン”“ゲリラ・ラジオ”“ノウ・ユア・エネミー”“ウェイク・アップ”、そしてアンコールの最後にはもちろん“キリング・イン・ザ・ネーム”……すべてが代表曲といえるセットリスト。ロック・バンドとしての成熟と、堂々たる風格。90年代の過激さがあったとは思わない。MCもほとんどなく、パフォーマンスはストイックとすらいえるものだった。それでいいのだろう。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンというバンドは、まずそこに「ある」ことが重要なのだ。振り上げた拳を振り下ろす相手はどこにいるのか。それは分からないし、もしかしたらそんなものはいないのかもしれない。しかし、この日の幕張メッセには、あの熱く濃厚な「ロックの空間」が、確かに存在していたのだ。(小川智宏)
開演時間をわずかに回ったころ、ステージに巨大なレッド・スターが染め抜かれたバックドロップが掲揚される。スタッフがセッティングをしているあいだから、地鳴りのような歓声が鳴り止まない。まだかまだかと思うなか、“インターナショナル”のオープニングSEに合わせて4人がステージに登場、最初に演奏したのは“テスティファイ”だった。ザック・デ・ラ・ロッチャの声も仕草も、トム・モレロのギターも、何ひとつ変わっていない。ティムとブラッドのリズム隊も切っ先鋭いグルーヴを生み出している。まぎれもないレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがそこにはいた。ステージを駆け回り、観客を煽るザックと、機関銃のように構えたギターから鋭いフレーズを連射するモレロ。これこそ僕たちが求めているものだった。“ピープル・オブ・ザ・サン”“ゲリラ・ラジオ”“ノウ・ユア・エネミー”“ウェイク・アップ”、そしてアンコールの最後にはもちろん“キリング・イン・ザ・ネーム”……すべてが代表曲といえるセットリスト。ロック・バンドとしての成熟と、堂々たる風格。90年代の過激さがあったとは思わない。MCもほとんどなく、パフォーマンスはストイックとすらいえるものだった。それでいいのだろう。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンというバンドは、まずそこに「ある」ことが重要なのだ。振り上げた拳を振り下ろす相手はどこにいるのか。それは分からないし、もしかしたらそんなものはいないのかもしれない。しかし、この日の幕張メッセには、あの熱く濃厚な「ロックの空間」が、確かに存在していたのだ。(小川智宏)
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