奇跡のコラボレーションを紐解く、
相思相愛対談!

既に報じられているように、SEKAI NO OWARIとOWL CITYの国境を越えたコラボレーションが進行している。今や日本のポップ・ミュージックの中心で次々とセンセーションを巻き起こし続けているSEKAI NO OWARI。一方、ドリーミーでポップなエレクトロニックミュージックを武器に、世界中で1000万枚以上のセールスを達成しているOWL CITYことアダム・ヤング。邦楽ファン、洋楽ファンそれぞれにとって、このプロジェクトは当初驚きと意外性をもって受け止められたが、その全貌が明らかになるにつれて、大きな期待を生み出している。その成果のひとつとしてリリースされたOWL CITYの最新シングル「TOKYO feat. SEKAI NO OWARI」は、既に双方のファンから好リアクションを得ているのだ。さらに、SEKAI NO OWARIの曲としてOWL CITYがプロデュースを手がけた"Mr.Heartache"の制作も現在進行中。この奇跡のコラボレーションはなぜスタートし、どのように深まっていったのか? お互いをリスペクトし合う、貴重な対談をここにお届けします。

司会=徳山弘基

Nakajin「僕は彼(OWL CITY)がデビューした時からのファンで。(club)EARTHを作っていた頃で、すごいアーティストが出てきたなと。こういうポップスをやる人がいるんだっていうのは衝撃的なことでしたね」

──まず両者の出会いのきっかけは何だったんですか?

Fukase 初めは海外に出て行くにあたって、プロデューサーを探そうと思っていたんですね。僕等は日本にいるから日本のリスナーの感覚はわかるけど、やっぱり向こうのリスナーの感覚はわかりにくい。だったら、そこはプロデューサーみたいな人が入ったほうがいいだろうっていうことになったんですね。で、うちのマネージャーがいろんな海外に行って、いろんなことを聞いてきて。その中で「OWL CITYとコラボしたり、プロデュースしてもらうのはどうだろう?」っていう話があり、一緒に新曲を作ろうかという流れになったのが最初のきっかけですね。

──SEKAI NO OWARIに初めて会った時の印象はどうでした?

Adam とても良かったよ。とても礼儀正しかった。初めて会ったのは、数ヶ月前、東京でディナーに行った時だったんだけど、すごくいい人たちだった。僕自身、彼等の音楽の大ファンだ。すごく楽しいひとときを過ごせた。これからも、長きにわたって、良い関係を続けていけそうだと思った。

──メンバーのみんな、Adamの初対面の印象はどうでした?

Saori 外国人の方ってすぐに「ハイ!」みたいな(笑)イメージがあったんですけど、初対面の時にAdamは「(小声で)Nice to meet you」って静かに挨拶をしてきて。「ちょっとシャイですね」って言ったら、「そうです」って。

Adam (笑)

Saori で、その食事の時にAdamに納豆を勧めたんですね。「どう?」って訊いたら、「GOOD!」って、その返しがとても可愛かった(笑)。控えめに「GOOD!」って。

Adam ハイクオリティ納豆だった。

──SEKAI NO OWARIの音楽を聴いた時の印象はどうでした?

Adam 正直、今回のコラボレーションの話が互いのマネージャーを通じて持ち上がるまで、彼等のことは知らなかったんだけど、初めて聴いた瞬間に大ファンになったよ。絶対に、彼等と一緒にやりたい、って思った。サウンドも好きだし、音楽が伝えるメッセージも好きだし、ちょっと不思議で楽しい雰囲気も、バンド全体のヴィジョンもとっても好きだ。大ファンになっちゃったよ。

──ではNakajinがOWL CITYの音楽を最初に聴いた時の印象は?

Nakajin 僕はもう彼がデビューした時からのファンで。(club)EARTHを作っていた頃で、すごいアーティストが出てきたなと思って。1曲目から大好きで。こういうポップスをやる人がいるんだっていうのは結構衝撃的なことでしたね。最初の「ocean eyes」っていうアルバムの"Cave In"っていう曲があって、それのシンセの使い方とかポップスの作り方は、今までの洋楽にはなかった感じだなと思っていて。すぐに好きになりましたね。

──DJ LOVEはどう?

DJ LOVE 昔、韓国のフェスで一緒になったことがあったんですね。芝山バレーロック・フェスティバルかな。そこで聴いた時は、「すげーポップスだな!」っていう印象でしたね。激烈ポップスですよね。

Adam「僕は"Dragon Night"がすごく好きなんだ。でも一番最初に、『これいいな!』って思えたのは"RPG"かな。聴いていて、すごく興奮した」

──なるほど。Adam、SEKAI NO OWARIの曲で好きな曲を1曲選ぶとしたら、どの曲になります?

Adam いい質問だね。僕は"Dragon Night"がすごく好きなんだ。でも一番最初に、「これいいな!」って思えたのは"RPG"かな。聴いていて、すごく興奮した。でも、全部好き、かな。

──具体的にどういう部分が好きなんですか?

Adam 彼等が書くメロディ、おそらく彼等が頭の中で聴いているであろうメロディって、僕にすごく似ているんじゃないかと思えるんだ。僕も似たようなところで音楽を作っている。独特のメロディ・センスっていうのかな。あまりこれまでのバンドには感じることのなかったものだけど、SEKAI NO OWARIを聴いた時には、それが感じられたんだ。メロディが次にどこへ行くか、その道の選び方っていうか、それがすごく僕と似ていると思ったんだ。そういうところがとても好きだよ。

──SEKAI NO OWARIが、これからアメリカや世界に進出していくことについては、どう感じています?

Adam 素晴らしいことだと思うよ。アメリカのリスナーに目を向け、目標を掲げるっていうのはすごいことだね。僕からアドバイスできることがあるとすれば、今まで通りに自分たちらしさを貫いてほしいということだけ。周囲から影響されることなく、自分たちが一番ナチュラルだと思えること、正しいと思えることを、やればいいと思う。僕の目から見て、彼等の一番の強みはオリジナリティ、そして純粋さだと思うから、今まで通りに進んでいってほしいよ。

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