ROCKIN'ON JAPAN INTRODUCTION
細美武士

細美武士

ソロ最新音源を聴いた! 最速インタヴュー!

細美武士のソロのレコーディングがいよいよ終盤を迎えている。これを書いてる時点で楽器の録音は終えており、後は歌詞と歌録りとトラックダウンを残すのみ。この後すぐに細美は歌詞の作業の日々に突入すると言っていた。
この「細美武士・ソロ」は、正しく言えば「バンド」だ。細美武士のもうひとつのバンドが誕生するのである。
取材の前日、レコーディング途中の音源を6曲分聴いた。ストレートの超豪速球のロックが唸りを上げていた。メロディーも、腹から胸にせり上がってきてサビでアクセルが全開になるような超直球の熱くて深い細美のグッドメロディーが炸裂している。名盤間違いなしだろう。『JAPAN』では今月から3ヶ月連続でインタヴューを展開、その発言の一部をここで紹介する。

インタヴュー・撮影=山崎洋一郎

このバンドはもうストレートにみんなのツボをひたすら押しまくるみたいなものが作りたかったから、そこに対して「いやあ、そういうのってちょっとダサくない?」みたいな感じはまったくなくて

僕は曲を書く才能はないんだけど、いい曲を作ろうと頑張ることだけはできるから。とにかくいっぱい曲を書いていくと、たまにすげえいいっていうのができるから、じゃあその「すげえいい」が充分な曲数になるまでとにかく曲を書き続ければいいんだって思って、「すげえいい」がある程度揃ったのは111曲作った時だった

このバンドの曲を作ったりレコーディングをすればするほど、the HIATUSもどんどん輝いてくるから。自分ひとりじゃ作れない何かを作ってるっていう、そっちのポジティヴな見え方がどんどん来てて。2個のバンド同時にやるのって人生で初めてだけど、今はすごくうまく機能してる

今はもうバンドなんだけどさ、曲を作って、アンサンブルを仕上げて、アレンジを決めて、曲を選んで――その瞬間まではソロなのよ。で、その先はバンドになるんだけど。だからホントの意味でのソロ活動はそこで終わり。そっからは新しいバンドになるから

かけた時間とできるものの良さが比例しないっていうのがいいとこでさ、作曲においては。自分の中でもどこから生まれてくるのかわかんないんだけど、なんか初期の爆発みたいなさ。ドン!って爆発した時を拾い集めるっていう感じでしたね

「なんのために」っていう言葉が、どんどんなくなっていくのがほんとに楽しくて。ステージに立った時にあいつらがなんかめちゃくちゃ楽しそうな顔している、それが見たくて生きてるから、俺の原動力ってそこしかないんだけど、途中から「これ、なんのためとかもはや関係ねえな」ってなってきて

曲を並べて聴いた時に、「ああ、俺はミュージシャンなんだな」って思えただけで、普通にプライベートで遊ぶとかいうことを全部かなぐり捨てたことに対する充分すぎるほどの対価は、もう100受け取っちゃってるから。

真っ暗な部屋でギターを弾いて、爆音で歌を歌いながら曲を作ってる最中に、部屋の隅とかにぼんやりと十代中盤の自分が出てきて。しまい込んでた感覚がグングン前に出てきたりして。あいつとの対話はマジで面白かった。その作曲の旅があまりにも素晴らしくて

続きは2015年4月30日(木)発売のロッキング・オン・ジャパン 6月号で!

ロッキング・オン・ジャパン
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