ロックに無限の夢幻を求める人へ

Plastic Tree『静脈』
2012年02月29日発売
SINGLE
Plastic Tree 静脈
レーベル移籍第一弾シングル。切ないメロディと、刹那的な歌詞、そして、含まれる感情の全てを背負ったようにエモーショナルな歌声と演奏。それでいて、残る余韻は眠りから覚めた後のように、ぼんやりと温かい。永遠に青く朽ちない彼らの世界観を凝縮したような楽曲だ。シューゲイザーに振り切れたアルバム『アンモナイト』から彼らに注目した人が、今一度、Plastic Treeとは何者なのか?ということを確かめるには、とてもいいアイテムだろう。さらに、通常盤のカップリングには“鳴り響く、鐘”と“痛い青”をRebuild(再構築)して収録しており、時代を超えていけるオリジナリティと、深まった表現力を感じることができる。個人的には、“痛い青”が収録されていた1stアルバム『Hide and Seek』を、リリース当時(97年)によく聴いていて、洋楽や文学が好きな人にとっても魅力的な音楽性なんじゃないかな、と思っていたので、鮮やかに蘇ったことは嬉しい限りだ。そして、当時から彼らに対する期待は、少しも霞むことはない。まだまだ、彼らを求めているアンテナがたくさん存在している気がする。(高橋美穂)
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