リード曲“メルシールー”はシャープでフレッシュなギターロック。ねごと特有の、奔放な鍵盤のメロディを中心に、キラリと輝くオルタナ・アンサンブル。透明でダークな蒼山幸子の歌声が良い。歌詞はとても抽象的。だが、頭の中を蒼いイメージが駆け抜け、暗闇から孤独な心を救い上げる、確固たるポップソングとして鳴っている。
陰のある歌が《エブリデイ／空だけは変わらないの》と、虚無的にゆらめく“ビーサイド”。賑やかなキーボードが楽しい陽気な“ランデブー”。そして、“カロン”の世界の終わりの中島真一によるリミックスと、バラバラな4方向のシングル。メンバー4人全員が現在二十歳。確かなものがない時代に、信じる心の強さを求めるギターポップの、様々な可能性が詰まっている。7月13日にはついにファーストフルアルバム『ex Negoto』リリース！（小松香里）
