ラッドのアルバムを待ち続けていた人へ

RADWIMPS『絶体絶命』
2011年03月09日発売
ALBUM
RADWIMPS 絶体絶命
これは、あなたの期待に最大限に応えてくれる大傑作だと保証する。なぜ、あなたはRADWIMPSのアルバムを待ち続けていたか。ラッドでなければ、野田洋次郎でなければ歌えない究極のテーマがあるからだ。前作『アルトコロニーの定理』とそのツアーを終えたあと、たぶん野田は、そのテーマを今までよりも遥かに具体的な形にできることに気付いた、もしくはそれを形にする決意をしたのだろう。熟考と推敲の限りを尽くされた歌詞とメロディは、気が遠くなるくらいの孤独と自由の中で存分に裸になって組み立てられたものであることがわかる。そしてこの4人でなければ、それらの楽曲の肉体となるこの斬新なメカニズムの演奏とアレンジを編み出すことはできなかっただろう。

その究極のテーマとは、自分が生きている意味。そんなものはない。という当たり前の答えの先にある無数のグチャグチャの答えを、1枚のアルバムの中でシンプルに具体的にストレートに正直に音楽にすること。今までのラッドの音楽においても心臓部にあったもの。この『絶体絶命』とうアルバムでは、その心臓がそのまま真空パックされて届けられる。(古河晋)
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