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ソロデビュー10周年タイミングの『18』に続くベストアルバム第2弾『20』。“みらいのうた”“○か×”といった直近の楽曲はもちろん、“超絶☆ダイナミック!”や“WEEKENDER”、YOSHII LOVINSON名義の“SWEET CANDY RAIN”や“JUST A LITTLE DAY”などシングル曲やアルバムのリード曲中心の選曲に加え、カバーアルバム『ヨシー・ファンクJr. 〜此レガ原点!!〜』からの“ウォンテッド(指名手配)”に至るまで全15曲を収録。「2014年以降の10年史の総括」というよりはむしろ「『18』とは別の趣と視点から20年の足跡を振り返った吉井和哉クロニクル」と呼ぶべき豊かさに満ちた作品だ。何より、ロックもポップも格段に高性能化・高精細化を達成し続ける2020年代の現在、デヴィッド・ボウイに代表される「ロックが産業よりも魔法だった時代」への憧憬を胸に、歌とバンドサウンドと妖気と衝動を美しく強く織り重ね、時代に爪痕を刻み続ける唯一無二の表現者=吉井和哉――その存在証明が、今作の随所から改めて立ち昇ってくる。(高橋智樹)(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年10月号より抜粋)
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