未来は君の手の中に

東京スカパラダイスオーケストラ feat. Ken Yokoyama『道なき道、反骨の。』
2016年06月22日発売
SINGLE
東京スカパラダイスオーケストラ feat. Ken Yokoyama 道なき道、反骨の。
真打ち登場といった感じのコラボである。これまで数多くのコラボ作品を手がけ、あらゆるタイプのゲストボーカリストの扱いに長けているはずのスカパラも、今回はプレッシャーが大きかったはずだ。相手は群れることを嫌い、独立独歩を旨とする生粋のパンクロッカーであり、得がたいポップセンスと大衆性を持っていても、メインストリームとは無縁な男だからである。

一方の横山健も、こうした形での客演は初めてに近く、しかも今回は初めて日本語のオリジナル詞、それも他人が書いた詞を歌わねばならない。日本のパンクロックを背負ってきた男としてヘタを打てないという緊張感もあったはずだ。

そして結果は、双方が妥協することなく、曲げることなく、譲り合うことなく、安易に融和もせず、ぶつかり合いながら、ひとつの目標に向かって着々と進んでいる感じ。全然スマートじゃなくてゴツゴツしている。でもそれがいい。素晴らしいのが谷中敦の書くリリックだ。今の時代に必要なメッセージがここにある。その最良の伝達者が横山であり、この歌は横山にしか歌えないだろう。(小野島大)
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