ストーンズを観る

ストーンズを観る

キース・リチャーズはこれまでたくさんの名言を残しているが、そのなかでも僕的に凄く好きな発言について書きたい。意地の悪いジャーナリストの「これまで何千回も、あなたはサティスファクションを演奏していますが、同じ曲を演奏することに飽きませんか?」という質問に対する答えだ。
キースの答えはこうだ。「飽きるわけないだろう。曲は演奏する度に違うんだ。俺は一度も同じサティスファクションを演奏したことはないぜ。」と言って笑ったらしい。
カッコ良過ぎ。
素晴らしいと思う。
僕はストーンズのライブを観るとき、いつもこのキースの言葉を思い出す。
どんなライブでもそうだが、特にストーンズのライブは、この日だけの一回性を強く感じる。
昨日と今日は絶対に同じでないし、今日と明日も絶対に違うライブになっている、そうストーンズは思わせてくれる。
今日、鳴ったサティスファクションは、これまで一度も鳴ったことのないサティスファクションだし、もう二度と鳴らないサティスファクションだった、とあの会場に居た全ての人が感じられる、そんなライブだった。
まだ公演があるのでライブ内容については書けないが、それにしてもミック・ジャガー凄過ぎ。
8年前より動きが良くなり、運動量が格段に増えていた。
前回、ライブのラストに62歳ミック・ジャガーがドームの舞台の端から端まで走り抜けたのを見て腰を抜かしたが、今回はもっと凄かった。
端から端まで走ってみせるのは無論のこと、ほぼ全編動きっぱなしである。しかも動きがシャープ。奇跡の目撃者になったような気分だった。
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