ジブリの新作「かぐや姫の物語」を観る

ジブリの新作「かぐや姫の物語」を観る

凄い映画だった。これまでのアニメーションの在り方とは違う手法と発想で作られた画期的な作品だった。例えばセルアニメーションの場合、背景と人物は別々の様式で描くという一般的な手法をこの作品は採用していない。背景も人物も一枚のセル画に描かれているかのような表現に挑戦している。言うまでもなく手間と労力は格段に増える。
ジブリのスタジオでは出来ないために、新しいスタジオがこの映画のために作られた。
この作品の予告編を観た方は多いと思う。あの予告編で観た、かぐや姫が町中を走り抜ける、これまで観たことのない映像、それはこの手法でなければ実現しなかったものだ。
自分がアニメーションの監督だったら、あの映像に打ちのめされると思う。
高畑勲、78歳は凄い。そして、その業のような、執念のような、アニメーションへの欲望を支えたジブリという組織が凄い。因みに、劇中歌を高畑さん自身が作曲しているのだが、そのデモは「初音ミク」を使って作ったらしい。
高畑勲78歳、恐るべし。
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