「ここで収束されつつある、また報道されなくなりつちある現実を、彼らとはまったく別個なところで報道していくということは、絶対に必要だと思っています」

「ここで収束されつつある、また報道されなくなりつちある現実を、彼らとはまったく別個なところで報道していくということは、絶対に必要だと思っています」
今回のサイト最新号の特集「原発報道を終わらせようとしているのは誰だ」のトップに登場していただいた南相馬市長桜井勝延さんの言葉である。インタビューのタイトルとしても使わせていただいた。
震災後、その高いモラルと判断力、そして行動力において、全世界から注目された方だ。我々が取材に行った時も、インタビュー待ちのジャーナリストがたくさんいた。
印象的だったのはその多くが海外のジャーナリストであった事だ。
日本のメディアの現状に限界を感じ、積極的に海外メディアの取材を受けておられるのだ。
今回の野田会見に対し多くの海外メディアが批判的な形で、大きく報道した事は、桜井さんのような方の情報発信が影響していると思う。
「彼らは今、情報戦に出てるんだと思うんですよ。情報操作というか、現実を広く知らしめたくない、という方向で。我々が、今後の方向性を、現実を直視した方向で見直させられるかどうかの境目なんじゃないかと思いますね、今が。」という桜井さんの言葉は余りに重い。
日本の政治家は駄目だ、というのは簡単だ。しかし、その政治家を選んだのは他でもない我々自身だ。
こうして日本にも優れた政治家はいる。そうした人が活躍出来るステージを作るのが有権者の役割なのだ。
「ここで収束されつつある、また報道されなくなりつちある現実を、彼らとはまったく別個なところで報道していくということは、絶対に必要だと思っています」
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