ドキュメンタリー映画「首相官邸の前で」を観て思ったこと

ドキュメンタリー映画「首相官邸の前で」を観て思ったこと
脱原発を訴える20万人が首相官邸前を埋めた2012年の夏、そのドキュメンタリーだ。
監督は小熊英二。初監督作品だ。
映画はナレーションやテロップによるストーリーやメッセージの誘導はなく、事実を伝えるドキュメンタリー映像と、インタビューのみで構成されている。
にもかかわらずとてもドラマチックな高揚感があり、観るひとは最終的に大きな映画的なカタルシスを得ることが出来る素晴らしい作品だ。
僕は観ていてアルトマンみたいだ、と思った。最初は登場人物たちの役割や物語が掴めず、観るものをどこかとりとめのない気分にさせるのだが、映画が進むにつれ、その登場人物たちが大きな物語を作り出していく、その映画的高揚感がとても似ている。
テーマとしての「脱原発」は、この作品にとって大切なものだが、一番大切なのは何より映画としての必然、不可避性を感じさせる作品だということことだ。
明日の「NO NUKES」で映画のトレーラーと小熊英二監督のメッセージを上映する。
参加される方は是非注目していただきたい。
28日のチケットは売り切れだが、明日は当日券も出る。当日出演の4人のギタリストによるセッションも予定しているので、是非参加してください。
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