ボブ・ディランが凄過ぎる

ボブ・ディランが凄過ぎる

まず新作が凄い。シナトラのトリビュートとうたっていないが(シナトラはトリビュート作品を作られるのを嫌った)、実質的なトリビュート作品と言える、シナトラ・ナンバーのカバー集である。
ほとんどがスタジオでの一発録りのシンプルなスタイルのアルバムだが、その深さ、重さ、大きさに圧倒される。
今週のワールド・ロック・ナウで紹介するので聞いて欲しい。ポップミュージックの究極の普遍性と文学性を感じることが出来る。
哲学を考えながら生きる人はほとんどいないが、人が生きることは全て哲学的だ。
ここでカバーされているのはほとんどが誰の心にも届くシンプルなラブソングだが、愛とは何か、他者とはなにかという深い思いに、聞くものの多くを導くパワーを持っている。そしてもうひとつ、ディランのスピーチが凄い。
ミュージケアズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた時のスピーチは、まさに歴史に残る素晴らしい内容だった。
当初10分の予定のものだったらしいが、ディランは40分話した。
余りに見事過ぎて何て紹介したらいいかわからないので、是非ともこのサイトで全文を読んでいただきたい。

http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/450306
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