ジャパンドロイズ、熱かった

ジャパンドロイズ、熱かった

今日はジャパンドロイズ@渋谷WWW。
先週、イェーセイヤーのライヴを観たあと、このブログで最近のインディ・バンドはサウンドのプレゼンテーションが完璧だっていうようなことを書いたが、同じインディ畑にいるジャパンドロイズはまるで違う。
いや、演奏は素晴らしいんだけど、2ピース・ガレージ・パンクスなだけに、そのガサツで直接的な音楽は、サウンドの構築だとかプレゼンテーションとは無縁。
ギターとドラム、マイクとアンプ(そしてシンガロングしてくれる観客)さえあれば、どこでも再現できる粗野で、うるさくて、不器用で、たまにおセンチになるロックをこれでもかというほど見せ付けてくれた。

出てきた瞬間から汗臭さがムンムン会場を漂ったのも良し(ブライアンの髪の毛、濡れてなかった?)。
動けるメンバーは自分ひとりだけということで、行き場を失ったブライアンが、バスドラにちょこんと座ったのも良し。
マクラスキーの(涙の)カバーも良し。
やたらとビールをがぶ飲みしていたのも良し。
20曲ぐらいをぶっ通しに続けて、アンコールなしで潔く終わらせたセットも良し。
そして、なによりも「今晩はマジで酔っ払ってる/でもまだ飲むぜ/人生に目的があるかって?/あるに決まってるだろ/でもそれが実現するまで、俺たちは飲む」という歌詞が最高。

このぶっきらぼうなセンスこそ、現在のシーンに渇望されているんだと思う。(内田亮)
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