ニール・ヤングが現在来日中(詳しくはhttp://ro69.jp/blog/rockinon/61520)だが、「話をする人たちの顔が観たいので、立って話そうと思う」という言葉で始まった記者会見での発言のほぼ全部を書き出してみました。

日本について
「日本の人々がこれだけ大きな災害に対してどういう反応をしているのか、という点で、日本の人々が世界に対してお手本となっていることに深い敬意を表明したいと思う。私は日本に来るたびに、どれだけ日本の人たちが親切か、驚かされるんだけど、日本の人たちはお互いのために行動し、お互いのことを感謝し、お互いのことを尊敬し、通りは静かで、特に運転はマナーがいいよね(笑)。
今回、京都で神社やお寺も見たんだけど、非常に平和を感じて、人々が通りに繰り出し、ゆっくりと歩き、笑い合っていて、なんて日本は優しい国なんだろうと思ったんだ。テレビでもいろいろ報道されたけど、店舗を襲撃したりすることはなく、日本にいる僕の友達なんかもとても穏やかに対応していた。あれだけの被害があったにもかかわらず、それができたことは世界に対して、いい見本になっていると思うんだ。まあ、アメリカは、僕の母国カナダの“南部”にあるわけだけど（笑）、その南の友人であるアメリカは今回日本の救済ために素晴らしい活動をしていると思う。その点には本当に敬意を表するけど、でも、ここであらためてあれだけの災害を前にしながら、お互いのために、きちんと対処した日本の人々のことを考えるチャンスをもらったことに感謝したい。ありがとう」

米軍の日本での活動について
「この活動を通じて、日本多くの子供やその親や学校に対して素晴らしい活動をしたと思っている。考えてみれば、これまでいろんなことがあったわけだけど、今回については素晴らしいことをしたと思っている。誇りに思ってもらっていいと思うんだ。僕からもありがとう」

（rockin'onスタッフからの質問）日本の支援のためにライヴ活動で戻ってきてくれることはないのか。
「時は流れていくもので、そのなかで日本でもいろんなことが起き得ると思うんだ。もう一度、日本に来てパフォーマンスしてくれないかという質問だったと思うけど、ぜひ日本の友人であるプロモーターの人たちにそういうものを企画してもらって、大きな場所でやることができれば、それだけみんな大きなお金を生み出すことができると思うんだよね。決して難しいことじゃないとは思ってる。ぜひ実現できればと思うんだけど」

誰もが思ったことだろうけれど、次は公演で日本に来てくれれば、と。記者会見中もニール御大はワインを飲んでいた。（古川）