ロバート・フリップとデヴィッド・ボウイ キング・クリムゾン版『ヒーローズ』によせて

ロバート・フリップとデヴィッド・ボウイ キング・クリムゾン版『ヒーローズ』によせて
ロバート・フリップとデヴィッド・ボウイ キング・クリムゾン版『ヒーローズ』によせて
キング・クリムゾンが『ヒーローズ』をリリースするという嬉しいニュースが発表され、今から1ヵ月先が待ちきれない。
しかも日本盤のみ、渋谷オーチャード・ホールで演奏された、(ジャッコ・ジャクスジクの歌声がとても美しい‼)“ピース”が収録されるそうだ。

『ヒーローズ』にロバート・フリップが参加したエピソードについて、イーノやフリップ自身が語っている映像が、2013年英BBC放送の『David Bowie: Five Years』(日本では2016年に追悼番組『デビッド・ボウイ 5つの時代』として放送)で描かれていた。

イーノとデヴィッド・ボウイが仕上げをどうしよう?と考えている時、イーノがロバート・フリップを提案。
そこでボウイはすぐに電話で「今ベルリンにいるんだけど。へヴィなロックンロール・ギターを弾けるか?」と聞いたところ、ロックンロールという言葉に反応して

フリップ「あぶないやつか?」

ボウイ「そう、イカれたやつだ」

というやりとりのあと、あの名コラボレーションが実現したという。
その成り行きを真顔で説明するフリップ先生が、もう最高に面白かった。



オフィシャル・サイトに掲載された、フリップ本人のコメントは以下の通り。

この「ヒーローズ」はキング・クリムゾンがベルリンのアドミラルスパラストで演奏したものだ。
コンサートが行われた日は当時、ベルリンの壁が見渡せたハンザ・スタジオでオリジナル・レコーディング・セッションを行ってから39年と1カ月の時間が経過していた。
祝福とデヴィッド・ボウイとの想い出、彼に対する敬意を込め演奏した。
そして、40周年となる今年発売の運びとなったのである。

ロバート・フリップ
2017年2月22日水曜日
イングランド、ウィルトシャイアー州DGMヘッドクォーターにて

ロバート・フリップは次作『ロジャー』には参加していないが、
『スケアリー・モンスターズ』で再びボウイと共演。
この時、イーノはトーキング・ヘッズに関わっていたため参加していない。
いつかキング・クリムゾンで、“ファッション“や“スケアリー・モンスターズ”、“イッツ・ノー・ゲーム”をやってくれないだろうか……。
もちろんトム・ヴァーラインの“キングダム・カム”も聴きたい。


作品の詳細は以下のとおり。
「ヒーローズ~トリビュート・トゥ・デヴィッド・ボウイ」
2017年5月31日発売 IECP-10343 \2,000円+税
E式シングル紙ジャケット+カラー・インナー仕様

1.Heroes (ベルリン/2016年9月12日)
2.Starless (Edit Version)(ウィーン/2016年12月1日)
3.Easy Mone (パリ/2016年12月3日)
4.Peace (東京/2015年12月16日)※日本盤のみの収録
5.The Hell Hounds Of Krim (ウィーン/2016年12月1日)
6.Heroes (Radio Edit) (ベルリン/2016年9月12日)

ちなみに、梅雨の季節に活躍しそうな『ビート』傘に加えて、
『太陽と戦慄』のステンレスボトルという素敵な新商品もグッズも新たに加わっているので、こちらもチェックを。(井上貴子)
http://www.king-crimson.jp/?mode=cate&cbid=2130447&csid=0
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