ニール・ヤングの行動力にならいたい、と心の底から思う今日この日

ニール・ヤングの行動力にならいたい、と心の底から思う今日この日

「行動を起こすなら、物を言うなら
守ることから始めるしかない
授かった貴重なものを」
本国ではすでに発売され、日本でも7/29発売となる『ザ・モンサント・イヤーズ』、
美しく怒りに溢れたこのアルバムを最近ずっと聴いているが、
オープニング曲“イッツ・ア・ニュー・デイ・フォー・ラヴ”の歌詞が胸に刺さる。

衆議院の特別委員会ですべての党が出席して、締めくくりの総括質疑が行われ、
午後から安保法案が採決される。
国民の多数が反対し、多くの憲法学者が違憲ととなえる集団的自衛権行使を可能にすることが盛り込まれた安保法案。
わたしたちは、未来に対する大きな負の遺産を残してしまうかもしれない、という不安でいてもたってもいられない。

こうした腹立たしい怒りを、どうやって表現するのが適切なのか明確な答えはないし、それぞれでやっていくしかない。
それはわかっているけど、やっぱりもやもやしてしまう。

だから、ニール・ヤングの不断なき行動力と、それを表現するための素晴らしい楽曲や歌に、
多くの人は太陽のようなパワーを感じるし、生きる元気をもらう。

RO69でも何度も報じてきたが、
GMO(遺伝子組換作物)の種で世界シェアをほぼ独占するモンサント社が
バーモント州への訴訟を起こしたことに対する怒りの作品『ザ・モンサント・イヤーズ』は、
人々や地球への愛に溢れたアルバムでもある。

企業の権益のために政治が動かされるアメリカへの嘆きと、土地を守り続ける農民たちへの愛――
憂国をテーマにした素晴らしい曲をこれまでもニール・ヤングは歌ってきたが、
今日はことさらに胸に響く。(井上貴子)
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