今日はボブ・ディランの74歳の誕生日

今日はボブ・ディランの74歳の誕生日

↑1964年、ニューポート・フォーク・フェスの映像

↑1963年3月、TVでの演奏

そして、最近のボブ・ディランは、アメリカ音楽の歴史をさらに意識的に体現しているようだ。もはや伝説となっている「ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー」受賞時の40分に及ぶスピーチ、カントリー・フォークやブルース、R&B、ロックンロールなど自分が関わってきた音楽の歴史や、ボブ・ディランの楽曲がどう作られ、どうやって広がっていたかなどを、実在する歌や人物(ピーター・ポール&マリーやジョーン・バエズ、ジミ・ヘンドリックス、サム・クック、ジョニー・キャッシュなどなど)を登場させながら語り尽くしていてむちゃくちゃ面白かった。(ロッキング・オン4月号にも掲載しているが、まだの方はぜひこちらを)。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/450306

3月にリリースされた36枚目のアルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は、ほぼ一発録りのフランク・シナトラのカヴァー集で、もちろん素晴らしい作品なのだが、自分が携わってきた以前の時代の音楽を自分自身で歌うことで、そのクロニクルを広げているかようにも思える。
“The Night We Called It A Day”MV↓

先日は33年続いたアメリカの人気番組レターマンショーの終了に際して、珍しくTVにゲスト出演していた。↓

ボブ・ディランの音楽は60年代以降のアメリカの歴史そのものだ、というのはみんな頭ではわかっているけれど、それを今なおリアルな肉体性をともなってやり続けている姿はやっぱりすごい。お誕生日、おめでとうございます。(井上貴子)
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