BUMP OF CHICKEN新曲“リボン”スタジオライブ生配信に、改めて「4人で20年」の大切さを想う

BUMP OF CHICKEN新曲“リボン”スタジオライブ生配信に、改めて「4人で20年」の大切さを想う

まさに「突然」なタイミングで配信前日にアナウンスされた、BUMP OF CHICKEN新曲“リボン”生配信。
結成20周年記念日=昨年2月11日に幕張メッセで行われたスペシャルライブ「20」からスタートした、BUMP結成20周年アニバーサリーイヤー。その最後に生まれた新曲“リボン”を、4人はリアルタイム配信越しに、1曲限りのスタジオライブで丁寧に、真摯に披露してみせた。

《嵐の中を ここまで来たんだ》――増川のアルペジオに重ねて藤原が静かにこのフレーズを歌った瞬間、そして《ポケットに勇気が ガラス玉ひとつ分》《手作りの地図》といった過去の名曲群のフレーズが歌の随所に現れる瞬間、BUMPが20年間にわたって日本のロックシーンに刻みつけてきた足跡の確かさが改めてくっきりと浮かび上がってくる。

《たくさん笑ったり/それよりはるかに少ない/泣いたり怒ったりした事の全部が/音符になって繋がって/僕らを結んだ》

《ポケットに恐怖が 宇宙と同じくらい/それぞれ持っている 宇宙と同じくらい/同じ時に震えたら/強くなれた/弱くなれた》

喜怒哀楽を分かり合う幼馴染み同士として、また時代の荒波をサバイバルするバンドの盟友として、同じ風景を見てきた4人の赤裸々な想いを、藤原の歌声と凛としたアンサンブルは真っ向から伝えてくるし、《僕らを結ぶリボンは/解けないわけじゃない/結んできたんだ》の一節に思わず胸が熱くなる。

そして、この曲の最後で歌われるのは《嵐の中をどこまでも行くんだ/赤い星並べてどこまでも行くんだ》……エンブレムに描かれた4つの星を思わせる言葉が、バンドの「21年目」へ、いやさらにその先へ続く未来へと踏み込もうとする藤原・増川・直井・升の冒険心をどこまでもリアルに物語っている。

「結成20周年の最後にこのような曲が出来たので、いち早く聴いて頂きたいと思いました。明日から我々の活動は21年目に入ります。これからもどうぞよろしくお願いします!」
スタジオライブ風景の生配信終了後に映し出されたのは、4人からのそんなメッセージだった。
僕らはBUMP OF CHICKENと同じ時代を生きている――ということの大切さを深く強く嚙み締めずにはいられない、最高のひとときだった。(高橋智樹)
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする