佐野元春、未来に向かう35周年ツアー大団円!

佐野元春、未来に向かう35周年ツアー大団円!

「今まで、いろんなことがあって、生き抜いて、どうにかサヴァイヴしてきた。そのことを、みんなもっと誇りに思っていいと思うよ」。12月から続いてきた、35周年ツアーのファイナル。東京国際フォーラムのステージで、佐野元春はそう言った。

もちろん往年の名曲も多く披露されるのだけど、不思議なことに、5年前の30周年ライヴよりも「今」のモードで歌われる楽曲が多かった。バンドは、近作を共に制作した若手たち(といっても手練ばかりだけど)と、ザ・ハートランドやホーボー・キング・バンドの盟友たちによる、ザ・コヨーテ・グランド・ロッケストラ。

新旧の楽曲が入り混じって物語のようにセットリストを構成し、視界を切り開くための、ファンファーレのようなロックサウンドが、困難な時代を映し出す歌の数々に一筋の光を差し込ませる。そんな時間が、3時間以上も続くのである。凄すぎる。

彼は次々に自身の表現を刷新してきたが、ポップシンガー/ロックスターの椅子を降りたことはない。あらゆる時代の楽曲に、強烈な求心力と推進力を宿らせてきた。そのことの重要性を、思い知らされるステージだった。後日アップのライヴレポートを書きます。

あらためて、アニバーサリーイヤー完全走破、おめでとうございます。本人は「ただの数字だよ」と言っていたけど。(小池宏和)
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