これが世に出たときどうなるのか、今から楽しみでなりません。ので、発売まで勝手にカウントダウンしつつ、1曲ずつレビューしようと思います。というわけで１曲目、“1.2.step
to you“から。

M-1　“1.2. step to you”
アルバムのオープナーらしく、KANA-BOON印の性急なビートと耳に残るサビのリフレインが鮮やかな1曲。歌詞もこれぞ谷口鮪という「恋人と別れたけど忘れられないし彼女にも自分のことを覚えていてほしい」「あの日々が戻ってきてほしい」という失恋未練タラタラソングだ。この「忘れたくない、忘れてほしくない」というのは鮪の歌詞の基調となっている感情で、この『DOPPEL』というアルバムはじつはその出発点からどうやって先に進むか、というドキュメントでもある。でもたとえば“ないものねだり”と較べると、この曲の「忘れたくなさ」はちょっと違う。そうはいっても記憶は薄れていくし、思い出は失われていくものだよね、という諦めが漂っている。MVもつくられていて、すでにオンエア中。