サカナクションの新曲”新宝島”は夜明けのような歌だと思う

まだ最終完成前だけど、サカナクションの”新宝島”が届いた。9月30日発売のサカナクションのニューシングル、そして映画『バクマン。』の主題歌でもある”新宝島”。

なんか、意味わかんないかもしれないけど、僕はずっとこのサカナクションを待っていたような気がする。

アーリー90sなシンセサイザーに踊らされて、Aメロからサビへ(Aとサビしかないんです、この曲)突き抜けるダイナミックなメロディに高揚して、ある意味で歌以上に歌うギターソロにシンガロングして、そしてシンプルな、それこそ「本当に決定的なことしか言わない」歌詞をがっちりと受け止める。その先に見えるのは、まるで朝焼けだ。夜明けだ。

サカナクションの曲で、こんなにも、聴き終わったあとに何かポジティヴなエネルギーが沸き上がってくるようなものは久しぶりだという感じがする。

壮大なスケールや重厚な構造や複雑な展開をもった曲ではないけれど、そのぶん、ものすごく直接的な楽曲になっている。山口一郎が『バクマン。』という作品にどんなシンパシーを抱いたのか。漫画という表現に、音楽家としての自分の何を重ねたのか。サカナクションはここからどんな未来に向かうのか。すべてがこの曲には投影されている。

早く取材したい。
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