東京カランコロンの”スパイス”に見る「大人」なバンドの姿とは?

東京カランコロンの”スパイス”に見る「大人」なバンドの姿とは?
現在発売中のJAPANで東京カランコロンのいちろーとせんせいにインタヴューしています。
写真もふたりで撮り下ろし。
彼らにはもう数え切れないほど取材しているけど、写真がふたりだけというのは初めてじゃなかろうか。

来週リリースのニューシングル『スパイス』の取材。
これ、アニメ『食戟のソーマ』のエンディングテーマになっているし、ライヴでもやっているし、MVも公開されているので、聴いた人も多いと思うんだけど、いい曲だよね。
せんせいのヴォーカルがバッチリハマっているし、いちろーの書いた歌詞も、ちゃんとアニメの世界に寄り添っていて、かつポジティヴなメッセージを感じさせるものになっている。
『食戟のソーマ』のエンディングテーマとして、とても正しい曲。

で、そういうものをカランコロンが作ったというのは、じつはとても大きなことだったりする。
アニメのテーマという「お題」を与えられて、そのお題にちゃんと答えられるように曲を作り、今まで東京カランコロンを知らなかった人にもちゃんと届き、かつ、カランコロンのファンにもしっかり刺さる「らしさ」も兼ね備えたものに仕上げる。

”スパイス”はそれができているのだ。だからとてもカランコロンらしくて、しかも喉越しと後味がめちゃくちゃいい。

カランコロンってたぶん昔は、そういう「お題」があるとそこに3ひねり半くらい加えて曲にするタイプのバンドだったと思うんだけど、いつの間にかそうじゃなくなっていたんだなあ。
『UTUTU』というアルバムを作り、すごくいろいろなことがクリアになって、カランコロンとは何であるのか、どこに向かっていくのかが、すごくはっきりと見えているからこそ、ある意味でプロとして仕事に徹することができている、んだと思う。

個人的には”スパイス”を聴いて、これが『UTUTU』からどうつながっているんだろうとちょっと疑問に思っていたのだが、話を聞いて納得した。そういうインタヴューになっております。

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