テイラー・スウィフト新作『レッド』なんと1日で50万枚を売り上げ! 1週間100万枚超でマムフォードの記録をあっさり破る予定

テイラー・スウィフト新作『レッド』なんと1日で50万枚を売り上げ! 1週間100万枚超でマムフォードの記録をあっさり破る予定

マムフォード&サンズが先日『バベル』を初週で60万枚売り上げ、今年最高の売り上げを記録したばかりですが、なんと22歳のテイラー・スウィフトが新作『レッド』を発売から1日で50万枚も売り上げ、その記録を破る勢いのよう。女の子が男の子に勝ったということで、おもわず「わーい!」と言いたくもなりますが。

『ビルボード』によると、このペースでいくと、今週1週間の売り上げは100万枚を超すだろう、ということです。
http://www.billboard.com/news#/news/taylor-swift-s-red-to-sell-1-million-in-1007987962.story

テイラーは前作の『スピーク・ナウ』も初週104万枚売り上げているので、2枚連続で初週100万枚越えの可能性があります。もし本当に100万枚超えると、2枚のアルバムを1週間で100万枚以上売り上げた最初の女性アーティストになるそうです。

さらに、iTunesでの売り上げも恐らく史上最高を記録するのではと言われています。これまでの最高記録は、マムフォードの『バベル』で39万枚でした。

それでさっそく私も聴きたいと思って一番安く早く買う方法を色々と検討して気付いたのですが、なんと!このアルバム、デジタルではiTunesでしか売ってないのです。しかも、14.99ドルいう強気価格(アルバムは9.99ドルで売り出すことが多い)。

普通は、まずSpotifyなどのストリーミングが可能で、それだと私も加入しているので、月額の9.99ドルさえ払っていれば、追加料金なしで聴けます。それがまずダメで、次にこういう人気アーティストの場合は、アマゾンがiTunesから顧客を取るために安い価格で売りに出したりするのです。例えば、レディ・ガガの『ボーン・ディス・ウェイ』はなんとアルバムが99セント(80円!)で売り出されていました。それなのに、テイラーはアマゾンのMP3でも売ってなかったのです。

なので今すぐ聴くためにデジタルで買おうとしたら、iTunesでしかも14.99ドルしかない。

私的には今すぐ聴きたかったのですが悩んだすえ(笑)、安さを選んでしぶしぶアマゾンで9.99ドルのCDを注文しました。

しかしこの戦略は今の傾向に反するもので面白いです。

というのも、前回マムフォードは、Spotifyというストリーミングサイトでも聴けて(聴けるほうが普通です)、なんとアメリカ国内だけで初週に800万回のストリームがあったそうなのです。もちろんそれはSpotifyの新記録樹立。それでもアルバムは60万枚売れたので、業界的には、Spotifyでストリーミングしてもアルバムは売れるのだ、という結果に落ち着いたところだったのです。

つまり、テイラーの売り方は、できるだけ高い価格での販売を維持する、今音楽シーンが向かっている方向に歯止めをかけるようなやり方で、しかしそれで成功した非常に稀な例ということになります。それだけ人気があって、しかもファンがしっかりとアルバムを買う人達だという証拠だと思います。やっぱり、女の子が共感する歌詞を書くからでしょうかね? 歌詞カードをじっくりみんな読みたいのかもです。とにかくおめでとうございます!
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