ジャック・ホワイト、 NYのライブ初日が短すぎてファン激怒&今日2日目は少し長かった

ジャック・ホワイト、 NYのライブ初日が短すぎてファン激怒&今日2日目は少し長かった

NYのラジオシティ・ミュージック・ホールでジャック・ホワイトが完売ライブを9月29、30日と行いました。しかし、初日の29日(土)のライブが短すぎて、ファンが激怒したそうです。今日の大ニュースになっています。

『ローリング・ストーン』誌のレポートによるとライブは55分だったみたいで、通常のジャックのライブは1時間半くらいはあるので、ファンが終わった後もそのまま待っていたそうなのですが、あまりに出てこなくて、結局そこでライブは終わりだと判明。短すぎると激怒したファン100人くらいが、出口に止まっていた車をばしばし叩いたりしていたそうです。
http://www.rollingstone.com/music/news/jack-white-abruptly-ends-show-after-50-minutes-20120930

しかも、ライブ中ファンは大盛り上がりだったのだそうですが、ジャックが途中で、「ざけんなよ。NPR(公共ラジオ)のコンベンションかよ!」と怒っていたそうなのです。そのくせに後で、「もう少し静かにしてくれよ。俺が自分の声が聞こえないから」と言ったよう。どっちだよ!

さらに、「残りのライブはアコギだけにする。たぶんこの中の10%くらいの人しか聞きたいと思ってないと思うけど」と皮肉なことも言ったよう。

それで55分演奏し、当然アンコールで帰って来ると思ったから帰ってこなかったので、ファンが自分達で、”Seven Nation Army”を合唱し始めたそう。それでも、ローディが舞台を片付け始めたので、そのまま”ファック・ジャック・ホワイト”というシャウトに変わったということ。

ジャックは、ライブ中に、一番前の席に座って上半身裸で大騒ぎしているファンとしばしば言い争いになることもあったようで、その人が、セキュリティにつまみ出されたりもしたみたいです。また、新聞記者が会場のセキュリティに聞いたところによると「ジャックは、サウンドが気に食わなかったようだ」と言っていたとも。

結局何があったのかよく分かりませんが、色々なことが重なって、気に食わなくてそんなことになってしまったのではないかと。しかし、その日を楽しみにしていたファンはかわいそう。運が悪かったとしか言いようがありません。

実は私も、その日のチケットは買っていたのですが、昨日はニール・ヤングのセントラルパーク・チャリティ・ライブのチケットが後から当たったので、ニール・ヤングに行ってしまいました。2日目のチケットも持っていたから、ここはどう考えてもニール・ヤングだろう!と思い。それで、実はニール・ヤングが終ってからはしごできると思って、ライブの後に、ラジオシティに昨日行ったのです。しかし着いたらもう終わっていました。そしたらこんな事件があったとは。

それで今日同じ会場で行われた2日目ライブに行ったのですが、昨日を見た人は「昨日とはまるで別人だった」と言っていました。確かに今日のライブはジャックが燃えているかと思うくらい凄まじかったです。それで、今日違ったのは、これまで何度も演奏してきた曲を、これまでとは違うギターで弾いたり、アレンジを変えて演奏することを発火装置にしていたと思えたこと。

”Dead Leaves and the Dirty Groud”も今日はピアノバージョンで演奏して、女子バンドに「もっと速く!」とマイクを通して、指示を飛ばしていたりして。それがあまりにカッコ良くてぶっ倒れそうになりましたが、結局それじゃもどかしかったのか、途中からギターに変えていました。さらに、”Ball and Buscuit"のギター・ソロの炸裂ぶりは、ここ数年のライブでも一番というくらい、何かがのりうつった感じでした。結果、今日のジャックは、ここ何回か見た中でも最高のものだったのですが、もしかしたら昨日のむかつきを別の形で発散させるアプローチの仕方だったからなのかもです。なので、もの凄いものになっていたことは間違いないのですが、いつもの凄さとはまた別のものだったと思います。

今日のライブは1時間20分くらいだったので、前の日よりは30分くらいは長かったですが、通常のセットリストよりはそれでも短いかもです。

実はラジオシティというのは、サウンドがそれほど良い会場ではないです。正直その前に見たBon Iverなどは、かなり辛いと思ったくらいサウンドの悪いライブでした。それにしては、今日のジャック・ホワイトはここまでラジオシティも良い音になるんだ、というくらい良かったですが。昨日は何が不満だったんでしょうね?
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