ジャック・ホワイトのNY2DAYSライブでスゴいことが起きた!

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ジャック・ホワイトが『ブランダーバズ』の全米ツアーを開始し、5月15、16日、NYのローズランド(キャパ3200人)でライブを行いました。

ジャックは、今年の全米のフェスでヘッドライナーを務めるほどの人気なので、3200人の会場では小さすぎてチケットは即完。私も全然取り損なってしまったので、レーベルの方になんとかお願いして都合を付けてもらいました(本当にありがとうございます!)。

しかし、と言いつつ図々しいことに、「実はどうしても2日観ないと意味がないので、2日間とも取ってください!」と無理矢理お願い。

2日間とものチケットを取ってもらったのです。

その理由は、私がジャックにインタビューした時にわざわざ「例えばニューヨークで2日間やるとして、最初の日に女子バンドが出演したからと言って、2日目は男子バンドと出演するとは限らない。2日とも女の子になる可能性だってあるんだ。そうしないと驚きがないからつまらない」と語っていたからです。しかも、これはすでにお伝えしましたが、バンドにすら、「その日男子バンドがいくのか、女子バンドがいくのか、朝ご飯食べながら発表する」と言っていたからのです。

なので、2日間とも絶対違う内容になるから絶対に行きたいとお願いしたのです。

結果は大正解でした!

というのも、初日は男子バンドだったのです。それで、セットリストは、もう史上最高にヘビーな”Dead Leaves and the Dirty Ground”で始まって、さっそく卒倒寸前。男子バンドのほうは、とにかくドラムとリズムセクションが最高で、グルーブが思いきりヘビーでダークになりうるのです。それはそれでもう大満足の結果で、もちろんそのショーだけ観ても、ジャック・ホワイト、今アメリカで一番激しくスリリングで危険なライブを行うアクト決定だったのですが。

なんと2日目。さらに驚きがあったのです。

というかその前に、初日を観ていて気付いたこと。もももももしかてセットリストないの?ということです。

ホワイト・ストライプスの時はセットリストがないのは有名な話でしたが、でも元妻でもあったメグとふたりなので、それは阿吽の呼吸でなんとかなったかもしれませんが、今回の場合は、まずバンドが2つもありながら、メンバーは6人ずつくらいいます。1時間半くらいあるライブで、しかも、まあ練習するとは言え、演奏する曲は、5バンド分あります。しかも、ジャックのライブは、途中でまったりしながらのんびり進んでいくライブじゃないので、もう絶頂に継ぐ絶頂なわけで、息つく暇もないのに、一体それって可能なんでしょうか?

しかしなぜそう思ったのかと言うと、気付いたらジャックが途中でドラマーに耳打ちしていて、それをドラマーがベースに伝えるというシーンが何度もあったからです。

もちろん、ドラムから始まる曲ばかりじゃないと思うから、例えばジャックが持つギターで判断付くとか色々あるんだと思うけど、そんな綱渡りみたいなことって可能なのでしょうか?

それで私はサウンドボードの隣で観ていたので、スタッフの人に「ジャックってセットリストあるの?」と聞いたら「ない」と一応答えていました。それが本当なのかどうなのか分からないけど、本当にないのかも。

でも、それで思い出したのは、ホワイト・ストライプスのライブDVD『Under Great White Northern Lights』(見てない人は必見)の中で、「ライブに緊張感を与えるために、わざとピックを手の届きづらい所においたり、ギターはチューニングがすごく難しいのを使っている」と語っていたことです。

つまり、ジャックは、その最大限をこのライブでもやっているのだと思います。まずバンドメンバーは10人以上もいて、朝までどのパターンでいくのか決められないし、本当にセットリストもないのだとしたら未知のことだからで、ジャックはその神経を常にぎりぎりのところまで尖らせないといけないわけです。

これはジャック・ホワイトのこれまでのキャリア全部にもつながることですが、つまりジャックは、ホワイト・ストライプスのあと、ラカンターズにおいては、そのハーモニーとメロディを書くことについてブレンダン・ベンソンに教わったと言っています。デッド・ウェザーにおいては、メグとは真逆でまるで天使と悪魔的なアリソンから、彼がこれまでに出したことのなかったダーク・サイドを引き出されたと語っていました。ドラムをやったことは、バンド全体の指揮をする方法を学んだとも。

ジャックはもちろん天才なのですが、その才能をそうやって新しく会うコラボレーターによって常にぎりぎりのところで磨き続け、研ぎ続け、彼らにスイッチを入れてもらうことで、彼の限界をのばしてきた、ということなのだと思います。

それを今回は、10人以上とライブでいっぺんにやっているということなわけです。

もうすごく長くなっちゃったので、誰も読んでいないと思いますが、書きたいので書いちゃいますが。

それで2日目は、初日が男子だったので、ジャックはあんなこと言ってたけど、女子だろうと思っていました。バンドにとってもNYでのライブをどちらかが経験できないというのは、不公平だと思ったからです。

そしたら案の定女子が出てきました。そうだよね、と思っていたのですが、この日は、写真を撮らせてもらえたので、すごい近くで観ることができたのですが、もう本当にジャックがスゴいのです。

ステージで自分がメインでパフォーマンスしながら、全員に神経が向いていて、必要な時に、ドラムに、ベースと、指示を出すのです。1曲の間で彼自身がギターを弾くのみならず、ピアノだって弾くし、コーラスだってするしで、死ぬほど忙しいのに、それにも増して、全曲において、全員の音を同時に聴きながら、セットリストも考えながらやっているという。とにかく、どれだけのことを一度にやっているのか、それをどれだけの絶頂の状態でやり続けているのか、というのが、間近で観れて本当に驚いてしまいました。

しかしだからこそ、ジャックは、その彼の天才的な才能以上に危険で、爆発的で、スリリングで、誰にも予想不可能な、すごいライブをやってしまうんだと。そういうライブをやりたいからこそ、一番次に何が起きるのか分からない、ぎりぎりの状況に自分に置くんだなということが、本当に本当によく分かりました。

また、このエネルギー源の一部は、ストライプスが解散と離婚という悲しみに引き出された爆発力である可能性もあると思いました。

それで、このライブには続きがあって、それだけでも感動だったのですが、本編が終わった後、さてアンコールと思った時に、ななななんと、ローズランドというライブハウスには、ステージの右側にステージと同じくらいの高さのVIP セクションがあるのですが、そこにVIPのお客さんを乗せたまま、なんといつの間にかステージを作ってあって、そこから男子バンドが出て来たのです!!!!!!!ぎゃーーーーーー。

ありえねーーーーーーーーー。ジャック、カッコ良すぎる!!!!!!!!!!

そこまででも大熱狂だった観客はもうカオス状態。

これまでローズランドでライブは10年以上観ていますが、メインステージでやってVIPセクションでアンコールをやった人観たことがありません。しかもそこで男子が登場するとは。

というわけで、2日間観なくちゃいけなかった理由分かってもらえたでしょうか??

ライブは、大大大大興奮で”セブン・ネイション・アーミー”を大合唱する観客の熱狂で幕を閉じました。ジャック・ホワイト=間違いなく今アメリカで一番クールなロック・アクトです。

さらに、ジャックは日頃から、特別なグッズを売ったり、アナログ盤に力を入れているので、終わった後は、グッズ売り場が長蛇の列。当然、アナログ盤とポスターは即売り切れていました!

アルバムをまだ買ってない方ぜひ聴いてみてください。または、フジロックでポスターがあったらぜひゲットしてください。アメリカのファンは筒持参で買っています(笑)。

そういえば、ライトニングボルトの模様入り『ブランダーバス』アナログは、eBayで500ドルくらいで売られています!!!

本当に長くなってすいません。最後まで読んでくれた方がいたら心からありがとうございます! それでは良い週末を!

男子の写真はバンドのウェブサイトから使用しています。ライブが始まる前に、前説の人が出て来て、「写真はウェブサイトにアップしてそれはタダでいくらでも使ってもいいので、携帯で写真を撮ったりしないで、今を思いきり楽しんで欲しい」と言われます。実際写真を撮る人はすごく少なかったです。
http://jackwhiteiii.com/

以下セットリスト:
NY DAY1(5月21日)男子
1. Dead Leaves and the Dirty Ground (White Stripes)
2. Missing Pieces
3. Sixteen Saltines
4. Hypocritical Kiss
5. I Cut Like A Buffalo (Dead Weather)
6. Trash Tongue Talker
7. Top Yourself (Raconteurs)
8. Two Against One
9. Black Math (White Stripes)
10. Hello Operator (White Stripes)
11. Weep Themselves to Sleep
12. You Know That I Know (Hank Williams)
13. Blunderbuss
14. Ball and Biscuit (White Stripes)

Encore
15. Freedom at 21
16. Steady, As She Goes (Raconteurs)
17. Take Me with You When You Go
18. Catch Hell Blues (White Stripes)
19. Seven Nation Army (White Stripes)

NY DAY2(5月22日)女子
1.Sixeen Saltines
2. Missing Pieces
3. Dead Leaves and the Dirty Ground (White Stripes)
4. Love Interruption
5. Hotel Yorba (White Stripes)
6. Weep Themselves To Sleep
7. I Guess I Should Go To Sleep
8. Top Yourself (Raconteurs)
9. Hypocritical Kiss
10. ?
11. Blue Blood Blues (Dead Weather)
12. We're Going to Be Friends (White Stripes)
13. Two Against One (Rome)
14. The Hardest Button to Button (White Stripes)
15. Freedom at 21
16. Take Me With You When You Go
17. Carolina Drama (Raconteurs)
18. Ball and Biscuit (White Stripes)

Encore男子
19. Black Math (White Stripes)
20. I Cut Like A Buffalo (Dead Weather)
21. Catch Hell Blues (White Stripes)
22. Seven Nation Army (White Stripes)
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