MGMTヨンシーカバー

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MGMTが公式HPでもアルバムの全曲ストリーミングを開始した。すでにリークされたため、音質の悪い状態で聴いてもらいたくないからだそうだ。
http://www.whoismgmt.com/
「本当だったらフリーでダウンロードさせてあげたいところだけど、僕ら以外の人達にとってはそれはあり得ないらしいんだ」と。残念(笑)。


また、ストリーミング開始と同時に、さっそく巷の反応が。これが今のところ思いっきりLOVE OR HATEで面白い。すでにお伝えした通り、スピン誌は満点を付けていたが、「そもそもアルバムのジャケ写が歴史に残る悪趣味さであるだけじゃなく、曲は、まるでフレイミング・リップス」と嫌悪の反応も出始めている。しかし、LOVE OR HATEは本人達も最初からそのつもりだと言っていたので、のぞむところだろう。


面白いのは、MGMTは出て来た時からアメリカ国内では、決してブロガーに積極的に愛されるバンドではなかったこと。今見直してもピッチフォークも6点代と、緩い反応だし。ライブをしても、グリズリー・ベアやアニマル・コレクティヴ、ダーティー・プロジェクターズのような熱い支持を得たのを見たことがない。愛も感じられなかったし、尊敬もなかった。事実、彼らの前座だったイエイセイヤーを絶賛し、前座は最高だけど、MGMTは嫌いと、Brooklyn Veganに思い切り書かれていたのを強烈に覚えている。さらに、数年前、ブルックリンから出てくるバンドと言えば、必ずデヴィッド・ボウイかデヴィッド・バーン、またはその両者が発掘、支持というパターンがほとんどだったのに、なぜかMGMTだけはその両者からも無視されていたのだ(笑)。本人達に一番最初に会った時も、それを言ったら、「そうだよ!僕らにそれが欠けてる!(笑)」と言っていたけど、もちろん彼らはデヴィッド・ボウイは大好きなのに。


しかし、その一方で、ブルックリンでフリー・コンサートをやれば、なんと2000人キャパのところに、2万人が押し掛け(写真)、ボナルーでも鈴なりの観衆(写真2番目)ベック(写真3番目)や、ポール・マッカートニーからラブ・コールを送られ前座に抜擢され、そもそも最初からメジャー契約だし、結局50万枚以上の売り上げは記録するし(とは言え一瞬で売れたわけじゃなく、死ぬ程ツアーしていた)、顔はかわいいし、ファッションは流行にまでなってしまったしと……なぜかお宅ブロガーが”気に食わない”方向にどんどん進み、そして、否定できない現象になってしまったのだ。でも、それで良かったのだ。なぜなら、だからこそこのアルバムが出来たから。最初からブルックリン・シーンでは上手く説明できなかった彼らだからこそ、こんな破格の新文脈を作り上げてしまったのだ。そして、これをどうブロガーが評価するか、今から楽しみだ!


というわけで、チームMGMT代表?!
ヨンシーが”TIME TO PRETEND"をBBCラジオでカバーしています。
http://jonsi.com/news/jonsi-covers-mgmt
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