カート伝記映画制作

カート伝記映画制作

すでにコートニー・ラブがカート・コバーンの伝記”Heavier Than Heaven"(弊社刊/在庫あり!http://ro69.jp/product/book/detail/25797)の映画化権をユニバーサルに売っていたため、制作されるのは時間の問題だったカートの伝記映画。本格的に動きだしたよう。脚本家のデイヴィッド・ベニオフ(『25時』)が2007年に着手、”Havier〜”を元にして脚本を書上げていたのだが、それを、”The Messenger"の監督/脚本家のOren Movermanが手直しするよう。


ベニオフは、デビュー時、彗星のごとく登場したハリウッドの星的存在の脚本家。また、”The Messenger”は、インディ映画ながら批評家に絶賛され、今年のアカデミー賞で、オリジナル脚本、助演男優賞(ウッディ・ハレルソン)にノミネートされた作品だ。しかも、映画を配給しているのは、何を隠そうビースティ・ボーイズのOSCILLOSCOPE!


というわけで、なんとなく悪い組み合わせではないような気がするけど、最高と思えた組み合わせでも悪夢みたいな作品が過去にあったので、予断は許せない。


コートニーは07年に、「カートの物語を語る時がきた」と映画化について語っていたが、同時に、カートを演じるのはユワン・マクレガーだと自ら主役を選んでいた。しかし、ユワンは、現在38歳。いくら少し若く見えるとは言え、脚本が完成して撮影するにはあと1年はかかりそう。40歳じゃいくら何でも無理だろう……。


アイコンの伝記映画で誰もが満足する作品を作るのは不可能だと思う。しかし……気分的には失敗したら許さない!いや、期待しないのが一番か……。考えてみればカートが亡くなってもう16年……つまり現在カルチャーの主流にいる世代は、物心ついた時にはすでにカートはいなかったということ。


今週末、2月20日(土)はカートの誕生日。
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