『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』最新写真が公開+マーク・ハミルなどキャストがキャリー・フィッシャーとの最後の思い出を語る。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』最新写真が公開+マーク・ハミルなどキャストがキャリー・フィッシャーとの最後の思い出を語る。

Vanity Fair誌の最新号が、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の特集で、表紙4パターン他、キャストの写真、インタビューなど掲載誌、最新情報の決定版となっている。まずは、カメラマン、アニー・リーボヴィッツによる現場での撮影風景のビデオがこちらで見られる。
http://www.vanityfair.com/hollywood/2017/05/star-wars-the-last-jedi-behind-the-scenes-video

この記事の中で語られているが、プロデューサーのキャスリーン・ケネディによると、『エピソード8』は、キャリー・フィッシャーが亡くなったことで、物語が変わることはないが、『エピソード9』は変えざるを得ないということ。というのも、『エピソード9』の物語の中心は、本当はレイアになるはずだったから。

この特集で語られていることは色々とあるのだが、まずは、キャストが語るキャリー・フィッシャーの思い出を紹介。

デイジー・リドリー「キャリーは、彼女の好きなように人生を生きた人だった。そして、自分がやったことに対して絶対に謝ったりしない人だった。私もそういう人間になれるように学んでいるところ。”恥ずかしくなる”というのは、間違った言葉だと思うけど、でも、時に、まるで自分が萎縮してしまっているように感じることがある。でも、キャリーに教えられた。何に対しても萎縮してはいけない、と。その時を楽しまなくちゃだめよ、ってね」。

ジョン・ボイエガ「2014年に11月に『フォースの覚醒』のティーザーが公開されて、黒人がストームトルーパー ・アーマーを着ているのが映って、人種差別主義者や、『スター・ウォーズ』の保守的なファンから怒りの声が上がった。その時、キャリーが、『気にするべきじゃないわ』と言ってくれたんだ。僕はほとんど、Fワードを言いそうになっていたんだけど、代わりにキャリーが、『誰がファッキン気にすると思うの?あなたはあなたのままで良いのよ』と言ってくれたんだ。それを聞いて、すごく自分が強くなったように思えた。僕は、キャリーがそういう知恵をデイジーに授けているところも何百万回と目撃した」

また、キャリー・フィッシャーの役は、前作より今作のほうがより大きく、中でもオスカー・アイザックとの共演のシーンが多かったそうだ。
オスカー・アイザック「キャリーは、レイアを、見ていて気分の良い役としてセンチメンタルに演じていたのではなくて、本当に豊な演技力で、俳優として最高の演技を見せようとしていた。それで、キャリーが僕の顔を叩かなくてはいけないシーンがあったんだ。確か27回撮影したんだけど、キャリーは毎回僕を思いきり叩いていた。僕を叩くのが大好きだったんだ。ライアン(・ジョンソン/監督)と彼女は素晴らしい関係性を築いていて、彼女はそれをしっかりと味わっていたと思う」

ライアン・ジョンソン(監督)「脚本の初稿を書いた後、僕は、キャリー・フィッシャーの家に行って彼女と一緒に長い間過ごしながら、書直しをしたんだ。彼女の家のベッドに一緒に座って。そのベッドルームも本当にクレイジーな場所だった。現代アートが周りにはたくさんあって、テレビではTCM(クラッシック映画が放送されているチャンネル)がいつも付いていた。コカコーラをずっと飲みながら、キャリーの犬のゲイリーが彼女の足元でだらだらしていたんだ」「今回の撮影で僕が一番仲良くなったのは、キャリーだった。だから、これからもずっと長い間友達でいると思っていた。彼女と最後に会ったのは11月だった。彼女が自分の家で行った誕生日会だった。それはある意味キャリーのイメージを要約する最後の完璧な瞬間だった。彼女が自分の友達をベッドルームで出迎えて、そしてデビーが、お客さんのコートをリビングルームで持っていたんだ」

キャスリーン・ケネディ(プロデューサー)「キャリー・フィッシャーは、『エピソード8』の撮影を去年の夏に終えていた。撮影が終った瞬間に「彼女はものすごく盛り上がっていたわ。撮影が終った瞬間に私を掴んで、『私は絶対に”エピソード9”で物語の中心になるべきよ!だって、ハリソンが”7”で中心だったでしょ。そして、マークは”8”の中心だったから』と言ったの。彼女は、『9』は、彼女の物語になると思っていた。そして、彼女が生きていたら、本当にそうなっている予定だった」

マーク・ハミル「僕はキャリーをDで始まる言葉(DEATH/死)で語ることがまだできない。なぜなら彼女のことをまだ現在形で考えているから。恐らくそれは僕が現実を拒否しているからだと思うんだけど。だから彼女は僕の心の中で、まだ活き活きとしている。あまりに活き活きとしていて家族の一員としか思えないんだ。そこに彼女がいなくなったということが想像できない。今亡くなるべきではなかったと思うし、だから、怒りがおさらまない」

マーク・ハミルは、ふたりが若い頃から共演を始めたので、「本当にお互い惹かれ合っていた。だから、気付いたら抱き合ったりしていたんだけど、ふと気付いて、慌てて離れたりした。その場の雰囲気を悪くしないように、ふたりで大笑いしたりもした。キャリーは、すべてのことにユーモアを見出そうとするタイプの人だった。それにもしふたりで本当に付き合ってしまったりしたら、これを根本的に変えてしまう、ということに気付いていたんだ。それは、 完全に『恋人たちの予感』の内容と同じで、もし男と女の関係になってしまったら、それでもその後友達でいることができるのか?というものだった。僕らは賢明だったから、それは避けることにしたんだ」

ふたりは、この撮影期間中に、どちらが先に100万人のツイッターのフォロアーを獲得するのか競争したりもしたそう。マーク・ハミルが勝ったそうだ。

「それから、『トム・ソーヤの冒険』のふたりが好きなシーンについても語り合ったりした。それは、トムとハックが自分達の葬式に行って、自分達の追悼を聞くというシーンだったんだけど、それで僕が彼女に言ったんだ。『もし僕が先に逝ったら、僕の葬式でヤジを飛ばしてくれよな』ってね。そしたら彼女は『もちろんよ!私が先に逝ったらあなたがやってよね』って言ったんだ」
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』最新写真が公開+マーク・ハミルなどキャストがキャリー・フィッシャーとの最後の思い出を語る。
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