大学の授業を見に来たファレル・ウィリアムズが感動で涙目、一夜にして運命が変わったSSW

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NY大学のクライヴ・デイヴィス・インスティテュート・オブ・レコーデッド・ミュージックに通っていたマギー・ロジャースは、ある朝いつものように大学に行ってみたら、教授がその日なんのアナウンスもなく、ゲストにファレル・ウィリアムズを招いていた。彼に自分の作った曲を聴いてもらい、アドバイスをもらうという授業だったのだ。彼が出演しているTV番組”The Voice”みたいだ。

その授業の様子は録画され、ネットで公開されたのだが、マギーの曲を聴いてファレルがあまりに感動、ほぼ涙目になったため、その授業の映像が何と現時点では250万回再生されるほどの脚光を浴びた。彼女が登場するのは最後で、18分くらい。

彼女がファレルに聴かせた曲は、”Alaska”で、シンセ、フォーク・ポップという曲。アラスカでハイキングのガイドをしていた経験を元に書かれている。こちら。

それから1年の間に彼女の運命は劇的に変わり、アメリカ中のメディアに紹介され、最近5曲入りのEP”Now That the Light Is Fading”も発表した。さらにまだアルバムもないのに全米ツアーをしている。4月11日NYのThe Bowery Ballroom(キャパ600人)でもライブを行ったので観て来た!

ソールドアウトの温かくも熱狂的なファンに囲まれたそのライブで、現在22歳の彼女は、「前回お金をもらうライブをした時は、お客さんが20人しかいなかった(笑)」と言っていた。この日一番感動したのは、彼女が特殊な状況でいきなり脚光を浴びてツアーすることになったにも関わらず、この日ステージ上で、あまりに自然に見えたこと。

せっかくのチャンスが来たのだから、頑張らないと、と力むでもなく、無理矢理何かを着せられて変な踊りをするでもなく、作られたようなところもまったくなかったのだ。それは彼女の声そのものにも表れていたように思う。透明感があって、伸びが良く、しかしエゴが強くないし、かと言ってめちゃくちゃスピリチュアルというわけでもない。女性SSWにおいては珍しく、業みたいなものも感じられないし、それなのに彼女らしい確固たる世界観がすでにあるところが素晴らしいと思った。ファレルが授業で感動していたのもそれだった。

強いて言えば、ロードに少し似たところがあるけど、彼女よりずっと自然児的な雰囲気がある。子供の頃はハープや、ギター、バンジョーなどクラシカルな音楽のトレーニングを受けていたそうで、そのベースが、自然にエレクトロサウンドと溶け合ったような曲を演奏する。

この日「問題は私はまだ演奏できる曲があまりないこと(笑)」と言って、ニール・ヤングの”Harvest Moon”をカバーした。それがちょうど彼女らしさを象徴していたように思う。みんなが自然に踊り出すような優しいダンス・チューンに変えていたから。

ライブでは、この激動の日々を思い出し感動し涙する場面もありつつ、彼女の人生を変えた”Alaska”でライブは熱狂的に締めくくられた。

すでにファンにはもの凄く愛されていて、みんな常に大大合唱。「私は本当に音楽が大好きなの!」と語っていたけど、これからまだまだ色んな扉を開きそうな可能性に満ちたライブだった。ファレルに誉められた以外の曲もすでに完成度がすごく高かった。これからアルバムを作ると言っていたので引き続き要注目。最近ファレルの番組にも改めて出演していた。ファレルは、騒ぎになった後の彼女の受けとめ方にも感動していた。
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