観てから見て♪『ラ・ラ・ランド』の圧巻オープニングはこうやって撮った。

観てから見て♪『ラ・ラ・ランド』の圧巻オープニングはこうやって撮った。

アカデミー賞で5部門を受賞した『ラ・ラ・ランド』。日本でも絶賛公開中だが、もう観ました?

観た人にぜひ見てもらいたい、圧巻オープニングシーンの舞台裏。

この作品のミュージカルシーンはすべてライブで1テイクで撮影されているのだけど、さすがにあの6分間のオープニングシーンだけは高速道路を2日閉鎖して撮影されている。1テイクに見えるあのシーンは3つのシーンを編集している。

リハーサルは、事前に駐車場で行われ、監督のダミアン・チャゼルがiPhoneを使って撮影していた。映像はこちら。

撮影当日はクレーンで撮影したため、当然iPhoneとは勝手が違い、調整が大変だったそう。しかし、絶対に2日で撮影を終えなくてはいけなかったため、必死に撮影したそう。撮影の模様はこちら。

このオープニングでは、”Another Day of the Sun”という曲が歌われるが、『ラ・ラ・ランド』の音楽を担当しオスカーを2つも受賞したジャスティン・ハーウィッツはこの曲は中でも作るのが難しかったと語っていた。

理由は、ここでは車に乗っている様々な人達の物語が語られなくてはいけなかったこと。しかも、それは主人公の物語とは直接は関係がないから、と。ただし、全体としては、LAに夢を持って集まってきた人達の希望やわくわくする感じを表し、しかし、夢を持っているということは同時にその夢がまだ叶っていないわけだから、悲しみも描くことを目指したそう。

監督は、のっけから6分間も続くミュージカルナンバーを観せたのは、観客に、「ミュージカルを観に来たんだ」という心構えをして欲しかったから、と語っていた。

ただ彼は、しゃべっていたのに突然主人公達が歌い出すようなミュージカルにはしたくなかったそうで、そのため、台詞から曲への歌い出し方が自然になるように曲作りがされている。それが、普通のミュージカル映画と今作の大きな違いだ。ミュージカル映画のわざとらしさが苦手という人には、だからこそ観てもらいたい。

私が観たトロント映画祭時の上映では、この曲が終った後に、会場で拍手が起きていた。NYでは、映画を観ながら一緒に歌える映画上映も始まった。

日本語の予告編はこちら。

全世界でサントラも売れていて、アメリカでは全米チャートの2位を獲得している。
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