「もう待てない!」Dirty Projectorsが今年前半最重要作の新譜を予定より早く発売! ストリーミングも出来る。インタビューもした~

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Dirty Projectorsセルフタイトルの最新作が、予定より早く今日発売された!! フェイスブックでストリーミングも出来る。

バンドは、今日以下のようにツイート。
「4年7ヶ月11日。もう十分待った! 3日早いけど、予約した人達の分はもう郵送したし、アナログ盤は今日店に届いている。新作『Dirty Projectors』は今日発売だ!」

デイヴにもインタビュー済みで、3月1日発売の『ロッキング・オン』最新号に掲載される。

この作品には語るべきことがありすぎて、掲載ページでは全然足りなかったのだけど、作品のテーマは、“失恋”であるということ。バンドのメンバーでありハーモニーの要だったアンバーとデイヴが別れたのだ。なので、この作品はここ数年固定してきたと思えた6人構成というメンバーを再びバラバラにして、ゼロになったところから開始した。

デイヴは、これまでもその作品ごとに、自分の必要な音に合わせてバンドを作ってきたような人だったが、今回の場合はそれが必然となり、曲も書けなくなるし、一度はバンドが続くのかも分からなくなるような闇に陥ったということ。

しかしそこから立ち直るのがさすがの天才。彼は、最近ではカニエ・ウェストとリアーナとポール・マッカートニーのシングル“FourFiveSeconds”の作曲を手がけたり、去年絶賛されたソランジュのアルバム『ア・シート・アット・ザ・テーブル』の作曲も手がけている。アメリカ音楽シーン全体を前に進める重要なアーティストのひとりである。

なので、この作品も”失恋”アルバムという最も古典的なソングライティングのテーマを使いながらも、それを未開の地にまで持って行っているところがさすがなのだ。聴いていると心が張り裂けるのだが、そこから広がるサウンドはあまりに豊かで彼のクリエイティビティが炸裂している。

カニエや、友人であるヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・クーニグなどがいかに助けてくれたのかなど最新号で語ってくれているのでぜひ読んでみて!

NY在住の身としてショックだったのは、彼はNYからLAに引っ越しをしたということ。このアルバムはLAに作った自分のスタジオでレコーディングされている。MVもスタジオで撮影されているので“キープ・ユア・ネーム”を見ると中の様子が少し分かる。素っ気ないスタジオなのに、こんな高級なサウンドに仕上がっているのも凄い。今回彼が雇ったティンバランドのミキサーの力でもあると思う。MVのイメージのクリアさも共通するものがあると思う。

アルバムのジャケ写のイメージも『ビッテ・オルカ』などで繰り返し使われてきたものだが、今回写っているのは、スタジオの天井だそう。それをバブルの形に切った黒のプロキシガラスに反射させたものだということ。

別れの歌なのに、結婚式の鐘から始まる“キープ・ユア・ネーム”のMV。デイヴと一緒に監督したのはカニエの右腕とも言えるElon Rutbergだ。カニエの“Famous”のMVも手がけている。

“リトル・バブル” MV。

私がインタビューした時はまだ新メンバーも決まっていなくて、事実上デイヴひとりだった。でももちろんツアーをしたいので、考えると言っていた。待ち切れない!
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