50万人が集結!「ワシントン女性行進」に行って来た。マドンナなどが感動のスピーチ。スプリングスティーン、リアーナ、ザ・ナショナルなども世界各国で参加+コメント、映像

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トランプ政権が誕生した翌日に、ワシントンDCで女性による自由と平等と人権を守るためのデモ「ワシントン女性行進」が行われた。当初10万人集まると予測されていたが、NYタイムズ紙はトランプ就任式の3倍、少なくとも50万人はいたと報道している。公式な人数はまだ発表されていない。ワシントン以外でも、NY、シカゴ、ロサンゼルスと全米では400の都市で行進が行われ、世界各国も合わせると600以上の都市で抗議活動が行われた。
https://www.nytimes.com/interactive/2017/01/22/us/politics/womens-march-trump-crowd-estimates.html

私もNYのタイムズスクエアに朝4時集合、5時に出発し、チャーターバスで5時間かけて行って来た! 予定では途中で2回休憩する予定だったが、サービスエリアの駐車場にバスが集まり過ぎてキャパオーバーになってしまったので、結局休憩できなかった。DCに着いても球場の駐車場がバスで一杯という、最初から見たこともないような光景が広がっていた。

ワシントンでは、マドンナ、マイケル・ムーアなどが登場し、スピーチやパフォーマンスを披露した。マドンナは感動的なスピーチと、“Express Yourself”、“Human Nature”のパフォーマンスをした。その映像はこちら。
http://www.rollingstone.com/music/news/see-madonnas-powerful-speech-at-womens-march-on-washington-w462318

マドンナは、「愛の革命へようこそ!」と言った後、「この暗黒の恐ろしい瞬間が私達の目を覚ました」と続けた。「私達は、気付かぬうちに、偽りの居心地の良さに陥っていたと思う。正義は最後には勝つから、善は最後に勝つから、と高を括っていたのだと思う。でも、今回の選挙で、最後に善は勝たなかった。それでも、善は最後には必ず勝つ。そして今日という日は、最後に辿り着くまでには、まだまだ道のりが遠いことを意味している。今日という日は、始まり。私達の物語の始まり。革命はここから始まるの!」

そして、「行進しても何も変わらないと言う人達に、ファック・ユー! ファック・ユー!」と相変わらず過激な発言をし「これは、絶対に必要だった変化の第一歩。そのために犠牲も必要だし、人々が参加することが必要……だけどこれは革命の証! だから、私はみんなに聞きたい『その準備はできている?』」と続けた。そして、「ホワイトハウスを爆破しようと何度も考えた。でも、それでは何も変わらないと分かっていた。そして絶望している場合ではない。詩人のW.H.オーデンは、第二次世界大戦前夜にこう書いた。『私達はお互い愛し合わなくてはいけない。さもなくば死ぬ』と。そして私は愛を選ぶ。私について来てくれてる? 一緒に言って、『私達は愛を選ぶ』と」

パフォーマンス映像はこちら。

またマイケル・ムーアも、「今日は、トランプの悲劇の2日目だ(笑)」と始め、「今日朝起きてワシントン・ポストを買ったら、『トランプが政権を掌握する』と書かれていた。しかし、そうは思わない。君たちが権力だから。君たちこそが、アメリカのマジョリティなのだから」と語り、「我々はトランプの大虐殺を終らせるために今日ここに集まった」とワシントン・ポストを破り捨てた。

また、同じミシガン州出身のマドンナと大笑いしている2ショットを公開し、「これから人類を救うための秘密のミッションを計画中」とツイートしていた。

ジャネール・モネイは、「未来よ、こんにちは」と言った後、「マーティン・ルーサー・キングJr. をこの世に授けてくれたのは女性だった。マルコムXを授けてくれたのは女性だった。そして聖書によると、キリストを授けてくれたのも女性だった。それを絶対に忘れないで。そして権力を濫用している人達にそれを訴えるために、今日はここに来た」と語り、警察によって子供達を射殺された母親をステージに招いた。そのパワフルなスピーチの映像をインスタグラムにアップしている。

アリシア・キーズは、マヤ・アンジェロウの詩を披露した後、「政府の男達に、私達の体をコントロールさせない」と語り、大歓声を受けた。そして,“Girl on Fire”を披露した。

映像はこちら。(アリシアの登場は8分くらいから)

マックスウェルのパフォーマンス映像。

ケイティ・ペリーもDCのデモに参加。

just wanna be =

KATY PERRYさん(@katyperry)が投稿した動画 -


レディー・ガガも「今の時代に女性として生きていることを誇りに思う」、「団結した方が強くなれる。みんなお互いのためにここに集まっている。これが愛なの」とツイートしている。

オノ・ヨーコもNYの行進に参加。

さらにオーストラリアでライブをしていたブルース・スプリングスティーンは、これを受けてライブ中にコメントした。「我々は、新しいアメリカの反抗者達だ!」と。

グライムスは、結局DCには来られなかったようで、ポートランドの行進に参加した映像をアップしている。

リアーナもNYのデモに参加し、「女性として誇りに思う」とNYのトランプ・タワー前で、プラカードとともにインスタグラムに写真をアップしている。

So proud to be a woman!! So proud of the women around the world who came together today for pro-choice! 💅🏽💕

badgalririさん(@badgalriri)が投稿した写真 -


アンドレ3000は、アトランタのデモに参加。

ハイムも恐らくLAのデモに参加。

ザ・ナショナルもDCでデモに参加し、さらにチャリティでライブも行っている。ライブには、ダーティー・プロジェクターズのデイヴ・ロングストレスなども参加。「これはまだ1日目でしかない。これは始まりでしかない」とコメントしている。

RG @aarondessner: #womensmarchonwashington #peacefulprotest

The Nationalさん(@ntnl)が投稿した写真 -


This was more than just a single day of action. This is the beginning.

The Nationalさん(@ntnl)が投稿した写真 -


個人的には、トランプが大統領に決定して以来、絶望を感じることばかりだったが、これだけ自分と同じように感じている人達がいることをこの日確認できて、ものすごい力を得たように思った。そして、久しぶりに希望を感じた。

トム・モレロにインタビューした時に、「革命は権力者からもらうものではない。人々が起こすものだ」と言っていたのを思い出した。それから、エディ・ヴェダーが、「音楽が革命を起こすことはないかもしれないが、音楽を聴いて人が変われば、その人達が革命を起こすことはあるかもしれない」と言っていたことも思い出した。

この日は、ザ・ナショナルが言うように1日でしかなくて、これから変化を求めるなら、ひとりひとりがもっと活動していかなくてはいけないのだと、思いを新たにした。あまりに意義深い体験だった。
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