トランプが誰も予想できなかった大健闘中。ハラハラの中、トム・モレロが言っていたことを思い出す

トランプが誰も予想できなかった大健闘中。ハラハラの中、トム・モレロが言っていたことを思い出す - pic by SACHYN MITALpic by SACHYN MITAL
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ドナルド・トランプが、誰もが予想できなかった大健闘をしている。CNNもNYタイムズも、すでにトランプが勝つ可能性はあると言っている。トランプが優勢であることを受けて株価はすでに下がり始めている。

「もう噛むツメも残っていないくらいハラハラです」とCNNも語っており、大事な州でトランプが勝ち始めていて、当初は「まだ分かりません」と言っていたCNNのキャスターの声も徐々にトーンが下がり始めている。

そんな中私は、『ロッキング・オン』11月号に掲載されたインタヴューでトム・モレロが語っていたことを思い出している。
トランプが誰も予想できなかった大健闘中。ハラハラの中、トム・モレロが言っていたことを思い出す
まず、トランプとバーニー・サンダースが予想以上に検討したことは、国民が現在の政府に不満を抱えているという証拠であり、人々の思惑は正しいとも言える、と語っていた。

さらに、トランプが勝ったらどうしますか?と訊いたら、「中世に逆戻りだよ」と言いながらも、「どんな可能性もある」と語っていた。

「アメリカは、結果的には自分達にふさわしい大統領を選ぶことになる」と言っていた。

「どちらが大統領になろうとも、大統領選の翌日から、俺達は再びその政策との闘いを始めなくてはいけないということ。その権力との闘いを開始しなくてはいけないということだ」、「なぜなら政治家が君達のために何かを変えてくれることなんてないから」、「プロフェッツ・オブ・レイジの掲げるメッセージは思いきりシンプルだ――『世界は自分が何もしないで変わっていくことはない。それは君次第だ』ということだ」

さすが、トム・モレロ。正しすぎる。

そして「プロフェッツ・オブ・レイジは、(トランプもヒラリーも)その両者を信じられないという人達の声を象徴している」と語っていた。

プロフェッツは、そんな声を代弁するべく選挙の前に全米ツアーを行い、私が観たブルックリンでのライブでは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの曲も、パブリック・エネミーの曲も、サイプレス・ヒルの曲も、20年前の曲であっても、いまだに観客の心にしっかりと突き刺さっていた。観客は、彼らの曲に闘争心を掻き立てられていた。モッシュピットがあまりに美しかった。

トム・モレロみたいな人がいてくれて良かった。不安な時に正気が保たれる。

大統領は恐らく夜中まで決まらないだろうと言われている。
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