レナード・コーエンの声が聴きたい方に。記者会見の映像がアップされた! ディランについても語る

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明日10月26日(水)に新作『ユー・ウォント・イット・ダーカー』の日本盤をリリースする、レナード・コーエン。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/LeonardCohen/discography/SICP-5076

先日ブログでもお伝えしたが、本人出席の記者会見がLAで行われ、参加してきた。その時のブログはこちら。http://ro69.jp/blog/nakamura/149957

その時のQ&Aの映像の一部がアップされている。こちら。

コーエンの、このいまだ色気ある声とユーモアを浴びたい方はぜひ。

内容は、この間掲載したこととかぶるけど、これだけ長い間曲が書ける理由について語っている。まずジャケットでタバコを吸っている写真が起用されているので、タバコは止めたのでは?ということから答えている。

●タバコは止めたのでは?
「まあ信用できない男っているんだよね(笑)」

●(笑)。
「この間“死ぬ準備ができている”と言ったけど、あれは大げさに言いすぎたよ」

●(笑)。
「自分をドラマ化して語ってしまった。僕は永遠に生きるつもりだから」

●(拍手)。
「(作曲について)それで、どのソングライターにとっても、例えばボブ・ディランがそれを誰よりも一番分かっていると思うけど、曲というのは、どうにかして書くものではないんだ。ただラッキーであれば、長い間車を健康に保ち、しっかりと反応するようにしておくことはできる。それでラッキーだったら、自分がどうしたいのかというのは、あまり関係がなくなる。その車を可能な限りしっかりと油で調整し、感受性を良くしておくことはできる。だけど、それで実際長く走れるかどうかは、自分で決められることではないんだ」

さらに映像が2本追加されているので要約。

・息子さんがプロデュースしたことについて
「私はそれほど家族とは仲が良くないんだ」と冗談を言った後で、「今回彼の力を借りてアルバムが完成させられて嬉しい」と語り、自分は家族との関係性を深められてラッキーだと思うとも話している。

コーエンの隣に座っているのが息子さんのアダム。

ビデオはこちら。


・作曲について
「良い曲がどこからやってくるのかよく分からない。分かっていたらそこにいつでも行くように心がけるよ。人それぞれがマジカルなシステムを持っていて、それが何とかチャンネルを開いてくれたらいいと思っている。私の心は散らかっているので、頑張って、せめて生活環境はシンプルにしようと心がけている。そうしなかったら、隣の部屋に行くこともできないから(笑)。つまりどうやって曲を作るかは上手く説明がつかない」。

さらに、自分は一言一言書くのも時間がかかるので、曲を書くのも遅いと語っている。

ビデオはこちら。


ちなみに以前紹介した『ニューヨーカー』誌の記事の中で、ボブ・ディランに"ハレルヤ"をどうやって書いたのか聞かれたことが紹介されている。ディランに「どれくらいで書いたのか?」と聞かれて「2年」と嘘をついたそう(笑)。

実際は5年かかったという。

代わりに“I and I”はどれくらいかかったのかと聞いたら、ディランは「15分」と答えたそうだ(笑)。

ふたりが尊敬し合い、良きライバルでもある友達であることが伝わってくる。
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
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