ベックがフェス中に語ったプリンスとの思い出にジーンときた。ガヴァナーズ・ボールDAY 1

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ストロークスの前にメイン・ステージに立ったのはベックだった。この日ベックはプリンスの“Raspberry Beret”のカヴァーを披露し、なんと最後のメンバー紹介の場面でデヴィッド・ボウイの“China Girl”の替え歌をし、しかも“1999”も歌うという、もの凄く素晴らしい瞬間を連発した。ライヴも最高で、それについても詳しく書きたいのだけど、取り急ぎひとつだけ書きたいこと。すいません!

超感動的な“Raspberry Beret”を演奏した後に、ベックがプリンスとの思い出を披露した。

グラミー賞で『モーニング・フェイズ』が最優秀アルバムを受賞した時、それを発表したのがプリンスだった。

私も、ベックはとりわけ嬉しいはず!とその瞬間に思ったのを覚えているけど、ベックはその時のことについてこの日語った。

「グラミー賞で受賞した時、プレゼンターがプリンスで、僕はもらった瞬間に思わず何も考えずにプリンスにハグしてしまったんだ。でも後から考えたらなんて大胆で失礼なことしちゃったんだ、と少し反省していたんだ。それで、プリンスが亡くなってしまった後、その時の映像がないか探して恐る恐る見たら……。プリンスは、僕がハグした瞬間満面の笑みを浮かべていたんだ。それを見た瞬間、それ以上に僕を幸せな気持ちにしてくれるものはないと思った」

この日のガヴァナーズ・ボールは最高の瞬間がいくつもあって、フェスってやっぱり素晴らしい! ミュージシャンって最高!と思うことだらけだったけど、“Raspberry Beret”からその話をした瞬間が、この日のフェスで最高に鳥肌が立つ、感動的な場面だったと思う。

しかも、そこでみんながじーんとしているところで、その空気を破るようにベックが“LOSER”をカーンとぶっ飛ばして演奏してくれて、さすがエンターテイナーだなあと思った。

ベックはフジロックにも来るし、また後で、もっと詳しくレポートさせていただきます! この日、最高の新曲“Wow”をやってくれなかったのが残念だった。日本では披露してくれるかも!

取り急ぎのセットリスト。
1. Devil's Haircut
2. Black Tambourine
3. Think I'm in Love/I Feel Love (Donna Summer cover)
4. Soul of a Man
5. Ghettochip Malfunction (Hell Yes)
6. Go It Alone
7. Mixed Bizness
8. Que Onda Guero
9. Paper Tiger
10. Lost Cause
11. Blue Moon
12. Raspberry Beret (Prince Cover)
13. Loser
14. Dreams
15. Girl
16. Sexx Laws
17. E-Pro
18. Where It's At →China Girl →1999
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