リアーナ“Work”が7週連続1位。NYライヴも新境地で鳥肌ものの感動

リアーナ“Work”が7週連続1位。NYライヴも新境地で鳥肌ものの感動

リアーナのシングル“Work”が7週連続で1位を獲得した。ビルボードが伝えている。
http://www.billboard.com/articles/columns/chart-beat/7318927/rihanna-work-hot-100-fifth-harmony-first-top-10

またニュースでもお伝えしているとおり、リアーナの最新MV“Kiss It Better”も解禁された。
http://ro69.jp/news/detail/141276

セクシーな下着姿でクネクネするだけのシンプルなビデオだが、最新アルバム『アンチ』にしても、最新のライヴのモードにしても、正にこのMVに一貫している。ちなみにライヴでは「“Love on the Brain”とともに、アルバムの中でも一番好きな曲」と言って紹介されていた。


リアーナのライヴはこれまでに、5、6回は観ていると思うけど、毎回思うのはなんと最小限のエネルギー消費量で場を成立させてしまう人なんだろうということ。これはライヴを観たことがある人なら誰でも同意してくれるハズだ。ダンスにしても練習に練習を重ねたという感じではなく、何となく踊ってるだけ。歌に至っては、リップシンクすら堂々とできてないことも多々(笑)。ビヨンセとかマドンナとかに申し訳ないくらいだが、しかし、それでもステージは完璧に成り立っていた。リアーナが持ち合わせた天性の才能としか言いようがない。カリスマ性と言ってしまえばそれまでだが。

しかし今回のツアーは全然違った。NYではキャパ2万人で2日間ソールド・アウト。

まずセットがほとんどないのだ。最近凝りに凝ったステージばかりを観てきたせいで、このシンプルさは心配になったくらい。

しかし彼女が登場した瞬間からもう鳥肌だった。いつの間にかフロアのど真ん中に出来ていた真っ白なステージにマイクが1本。リアーナがボクサーかというパーカーを被って登場し、観客席を歩きながら階段を上ってステージに立つ。ピアノだけのシンプルな曲“Stay”を堂々歌い上げたのだ。続けて同じようにピアノだけのバラード“Love the Way You Lie(Part II)”。この登場の仕方がこの日のモードを完全に象徴していた。

これまでは、例えばプロデューサーが作り上げたダンス・ソングや、ハイファッション(この日もそうだったけどリアーナにしてはアースカラーでシンプル)、またはダンサーやセットによる派手な装飾に囲まれてきたリアーナだったけど、今回はリアーナの才能がそのままむき出しになるもの。ここまで人気を獲得してきた彼女の、アーティストとしての大挑戦とも言えるライヴになっていたのだ。ライヴは5セクションに分かれていて、当然大ヒット曲、ダンス・ナンバーが連発するシーンもあるんだけど、これでもかの紙吹雪やパイロもゼロ。そのままのリアーナで勝負。それだけで華やかだし、セクシーだし、最高にカッコ良かったのだ。彼女にアーティストとしての新たな自覚が芽生えて、その才能をしっかりと背負うような新たな責任が生まれたかのように思えた。

アルバムのレヴューを読んでもらえれば分かるけど、それは彼女の今回のアルバムの目指したところとも共通している。「生身」で「衝撃」のライヴだったから。
http://ro69.jp/blog/ro69plus/140019

シングル曲がないと発売当初言われていた『アンチ』だが、最近返り咲きで1位を獲得。彼女にとっては初の2回1位を獲得している。シングルの“Work”もチャートの1位を7週連続で獲得したばかり。ライヴでも、“Work”の時に、周りの人達が一斉にSnapchatを始めたので、明るくて迷惑だったくらいの盛り上がりだった。

ありのままの自分をむき出しにしてみるというのは、アーティストにとってかなり怖い挑戦だと思うが、それで大成功してしまったリアーナ。怖いものなしなのでは。今後の展開が益々楽しみだ!

お金もないので、3階の一番上の席で定価120ドルは高かったけど、行って良かった〜。現時点では今年1番良かったライヴのひとつだから。フォトパスも申請しなかったので、写真もなしだけど、私の下手写真より、リアーナ自身がインスタにたくさんアップしているので。例えば、こちら〜。

March 30 Barclays Center setlist

Act 1
1. Stay
2. Love the Way You Lie (Part II)
3. Woo
4. Sex With me

Act 2
5. Birthday Cake
6. Pour It Up
7. Numb
8. Bitch Better Have My Money

Act 3
9. Consideration
10. Live Your Life/ All of the Ligths/ Run This Town
11. Umbrella
12. Desperado

Act 4
13. Man Down
14. Rude Boy
15. Work
16. Take Care
17. We Found Love
18. Where Have You Been

Act 5
19. Needed Me
20. Same Ol' Mistakes
21. Diamonds
22. FourFiveSeconds
23. Love on the Brain
24. Kiss It Better
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