アメリカで今日から始動。Jay-Zが開始したストリーミングサイトTIDALに集結したアーティストが豪華すぎ!

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Jay-Zが創設したストリーミングサイトTIDALがアメリカで今日から始動した。
http://tidal.com/us

その記者会見があって、さらにビデオが流れたのだけど、そこに集結したアーティストがありえないくらい豪華でびっくり。Jay-Z、ビヨンセは当然、マドンナにニッキー・ミナージュが隣りだし、かと思えば、ジャック・ホワイトとJay-Zとダフト・パンクがとにかく熱い議論を交わしている。クリス・マーティンも、カニエ・ウェストも、アーケイド・ファイアも! アーティストのマジさが伝わってくる。ほとんど生き残りをかけた革命かというノリ。

こちらで豪華メンツのビデオが見られる。

このストリミーングサイトTIDALは、これまでにアメリカにあったサイトと何が違うのかと言うと、まず何より大きいのは、アーティストが結集して、アーティストが運営する世界初のサイトであるということ。記者会見で壇上に上がったアリシア・キーズによると、「私たちの目標はシンプルで、ファンにとってもアーティストにとっても、よりよいサービスを提供すること」。

というわけで、Spotifyとの大きな違いは、何と言っても音が良いとうこと。

さらに、Spotifyには、コマーシャルが入る代わりにタダで聞けるサイトがあったのだけど、TIDALに無料はない。

CDレベルのスタンダードのサウンドクオリティだと1ヶ月9.95ドル。ハイクオリティのサウンドだと1ヶ月19.95 ドルだ。

現時点で全メジャーレーベルがすでに加入している。さらにサイトに行ったら、ブログ的に様々なプログラムがあって、お勧めの曲などもあるのだけど、これまでよりももう少し個性的な内容になっていて、言ってみればピッチフォーク的な拘りな内容になっているような気がした。

さらに独自の映像や音源が発表されていたりして、アーティスト側もより自由にこのサイトで作品が発表していけるのではないかと思う。例えば、ホワイト・ストライプスの最初のTV出演映像などがさっそくアップされているし、かと思えば、ビヨンセが選ぶこれから行われるコーチェラやグラストンベリーなど今年のフェスのお勧めバンドプレイリストとか! 何か楽しい。

アーティスト発なだけに、アーティストとファンが直で話が早い感じがするし、距離がゼロ、に思える。つまり、テクノロジーの発展の良い部分を使っているということ。

ビデオの中で、ダフト・パンクが「現在テクノロジーの会社はアーティストを商品としか思っていないけど、このアイディアが成功すれば、僕らは、クレイジーな音楽の『アヴェンジャーズ』になれる」と語っているのが印象的。

さらにマドンナは、「テクノロジーに支配されるのではなくて、テクノロジーに人間性を取り戻すのよ。アートを全面に取り戻しましょう」と言っていて、誰が支配するのか拘るあたりが、さすがマドンナ。

トム・ヨークなどは、Spotifyではアーティストにお金が入らないことを問題にしていた。無料がないので、このサービスならよりアーティストにお金が払われるということだろう。ちなみに、さっそくチェックしたけど、Atoms for Peaceはまだ聴けなかった。

ニール・ヤングは音の悪さを指摘していたし、Dr.DREとトレント・レズナーは、ストリミーングサイトの個性を強調しようとしていたし、トム・ヨークはアーティストへの対応を問題視していたわけだけど、つまりこのTIDALは現時点では、それをすべてクリアしているということなのだ。この頭の良さと動きの早さ、さすがJay-Zとしか言いようがない。もちろん、これからどれだけの人が、お金を払うのかによるわけだけど。でもとりあえずやるしかない、というのがアメリカ人的でもある。

現在1ヶ月無料サービスをしているので、試しに加入してみた!

ちなみに、Dr.DRE とトレントのBEATSは、有料になった時点で面倒になって止めてしまった。理由はSpotifyを上回るサービスに思えなかったこと。さらに、ニール・ヤングが開発したPONOには500ドルくらい払ったけど箱に入ったままだ。それも、なんだかんだ面倒だしアルバムを買うのに1枚の値段が高いという理由だ。さて、TIDALどうなるか!
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