このひとにはなれない
2010.02.09 21:41
今日は原宿のラフォーレ・ミュージアムでダニエル・ジョンストン。
ぼっさぼさの髪、剃ったのか剃りそこなったのかよくわからない無精ひげ、失礼ながらどこにも気合の入っていない体躯、グレーのカーディガン(たぶん)をそれごとウエストがゴムのジャージにインして、リズムもフレーズも音もかならずどこかが外れたりノイズったりしながら、ダニエル・ジョンストンは、なのに(?)、もうすばらしいとしか言いようの無い音楽をひょいひょいと惜しみなく歌い演奏してみせた。ラブ・ソングはとてつもなく可愛らしいラブ・ソングとして、凹んだ歌はびっくりするくらい明晰な論理をともなった絶望の歌として、けれど、そのどちらも、ダニエルはほっこりとした雰囲気そのままのほのかな光をその歌のひとつひとつに照らしていた。
これは、誰もできない。こんなことは、誰にもできない。
カート・コバーンがなりたくても、というか、すべてのミュージシャンが歌うことも演奏することもできないもの、それがダニエル・ジョンストンなのである。
ただ、だからといって、彼が彼岸の地で聖なる調べを奏でる聖人だなどという気は毛頭ない。むしろ、ここで聖なるものがあるとすれば、そのような「彼」もまた、われわれと同じように、このロックなるものに何かを見た、という事実なのである。そして、ダニエル・ジョンストンがいつだってかけがえがないのは、そのようなロック・ミュージックのとてつもない魔法を、何のまじりけもなく思い出させてくれることにある。
今日は原宿のラフォーレ・ミュージアムでダニエル・ジョンストン。ぼっさぼさの髪、剃ったのか剃りそこなったのかよくわからない無精ひげ、失礼ながらどこにも気合の入っていない体躯、グレーのカーディガン(たぶん)をそれごとウエストがゴムのジャージにインして、リズムもフレーズも音もかならずどこかが外れたりノイズったりしながら、ダニエル・ジョンストンは、なのに(?)、もうすばらしいとしか言いようの無い音楽をひょいひょいと惜しみなく歌い演奏してみせた。ラブ・ソングはとてつもなく可愛らしいラブ・ソングとして、凹んだ歌はびっくりするくらい明晰な論理をともなった絶望の歌として、けれど、そのどちらも、ダニエルはほっこりとした雰囲気そのままのほのかな光をその歌のひとつひとつに照らしていた。
これは、誰もできない。こんなことは、誰にもできない。
カート・コバーンがなりたくても、というか、すべてのミュージシャンが歌うことも演奏することもできないもの、それがダニエル・ジョンストンなのである。
ただ、だからといって、彼が彼岸の地で聖なる調べを奏でる聖人だなどという気は毛頭ない。むしろ、ここで聖なるものがあるとすれば、そのような「彼」もまた、われわれと同じように、このロックなるものに何かを見た、という事実なのである。そして、ダニエル・ジョンストンがいつだってかけがえがないのは、そのようなロック・ミュージックのとてつもない魔法を、何のまじりけもなく思い出させてくれることにある。
エリカ様!
2010.02.09 12:45
Erykah Badu、3月の新作に収録の「Window Seat」を公開。
下記のtwitterより。
http://twitter.com/fatbellybella/status/8726701679
ブラック・ミュージックの洗練を極めに極めた、言ってしまえば目新しさや刺激のないド直球な楽曲なのに、それゆえに、この音楽フォーミュラの持つ圧倒的なパワーがただ聴く者を包み込んで溶かしてドロドロにしてわけわかんなくして爆涙させるような、そんな凄さ。アルバムは……どんなことになっているのか。写真は前作。
Erykah Badu、3月の新作に収録の「Window Seat」を公開。下記のtwitterより。
http://twitter.com/fatbellybella/status/8726701679
ブラック・ミュージックの洗練を極めに極めた、言ってしまえば目新しさや刺激のないド直球な楽曲なのに、それゆえに、この音楽フォーミュラの持つ圧倒的なパワーがただ聴く者を包み込んで溶かしてドロドロにしてわけわかんなくして爆涙させるような、そんな凄さ。アルバムは……どんなことになっているのか。写真は前作。
黒いディラン
2010.02.09 11:00
かつてそう呼ばれていたのが、このGil Scott-Heron。
1971年、弱冠23歳で「The Revolution Would Not Be Televised」を発表、
ラップの遠い祖先のようなスタイルで、70年代以降のアメリカを独自な視点と言葉で表現してきた詩人である。
ポエトリー・リーディング、ジャズ、ファンク、ヒップホップなど、そのときどきで背景を変えながら、核問題、レーガノミクス、アパルトヘイトなどについて言及してきたその生き様はすでにレジェントである。
その彼が、13年ぶりに発表したのがこの『I’m New Here』。XL recordingsのRichard Russelとのコラボ・ワークは、彼の「声」がいまなおラジカルで予見的であることを示している。
かつてそう呼ばれていたのが、このGil Scott-Heron。1971年、弱冠23歳で「The Revolution Would Not Be Televised」を発表、
ラップの遠い祖先のようなスタイルで、70年代以降のアメリカを独自な視点と言葉で表現してきた詩人である。
ポエトリー・リーディング、ジャズ、ファンク、ヒップホップなど、そのときどきで背景を変えながら、核問題、レーガノミクス、アパルトヘイトなどについて言及してきたその生き様はすでにレジェントである。
その彼が、13年ぶりに発表したのがこの『I’m New Here』。XL recordingsのRichard Russelとのコラボ・ワークは、彼の「声」がいまなおラジカルで予見的であることを示している。





















